女性の腰痛人口は男性の1.5倍といわれています。特に女性の場合は特有の原因や症状が出ることが多いです。
そして腰痛は病気の前兆という場合もあるんですよ。こちらも女性の場合は特有の病気の原因であることが多いんです。
慢性の腰痛であったり、1ヶ月以上も改善しないという人は病気の可能性があるかもしれないので、病院にいくことも必要です。
この記事では、女性の腰痛についての原因や症状、疑いのある病気についてまとめましたので参考にしてください。
女性特有の腰痛の主な原因6つ
女性特有の腰痛の原因と症状をまとめました。
女性特有の腰痛の原因は
- 筋力不足(スウェイバック腰痛)
- 冷え性(冷房、ダイエット腰痛)
- ファッション(ハイヒール、ショルダーバック腰痛)
- 妊娠、出産
- ホルモンバランスの変化
- 子育て、介護腰痛
などがあります。
では、それぞれの原因をみていきましょう。
その1.筋力不足(スウェイバック腰痛)
そもそも女性は男性に比べて筋肉量が少ないので筋力不足になちます。これは筋肉を作るためのテストステロンという男性ホルモンの分泌量が少ないからです。
女性は体を鍛えても、男性のように筋肉がムキムキになることがありません。その代わりに筋肉量が少ないので、腰を支える力も弱くなり姿勢が悪くなり腰痛の原因になります。
猫背になって、お腹が出ている姿勢になっていたら、かなりの確率で腰痛の可能性があります。
猫背になって、お腹が出ている姿勢の腰痛は、スウェイバック腰痛と言われて、ハイヒールを履いている女性にもよくみられます。

※上記のようなイメージです↑
その2.冷え性(冷房、ダイエット腰痛)
冷え性も腰痛の原因になります。(正確には腰痛の痛みを増長させてしまう)
冷えによって血流が悪くなると、酸素や栄養素、熱が十分に運ばれなくなり、疲労物質もたまりやすく痛みが増すからです。
熱も血液によって運ばれるので、血流が悪いと体を冷やしてしまいます。さらに女性の場合は、筋肉量が少ないので体の熱量も少なく冷えやすくなります。
また、女性は子宮、卵巣など、男性よりも臓器が多いため腹部の血流が悪くなりますし、月経時は出血が多くなるので、腹部の血液が減る分、運ばれる熱も減ります。
この他にも、冷房のききすぎで冷える冷房腰痛や、間違ったダイエットによって筋肉が落ちて冷えるダイエット腰痛などがあります。
その3.ファッション(ハイヒール、ショルダーバック腰痛)
ファッションによる腰痛も女性特有のものです。
かかとの高い靴を履くために起こるハイヒール腰痛。こちらは先ほどお話した、猫背になって、お腹が出ている姿勢のスウェイバック腰痛です。
また、ショルダーバックによるショルダーバック腰痛というものもあります。こちらは、いつも同じ片側にバックをかけることで起こります。ショルダーバックは肩だけなく、腰にも負担がかかるのです。
ちなみに、このショルダーバックを同じ片側にかけることで姿勢が悪くなるということについては、小学生の頃から影響されていると話題になりました。
その4.妊娠、出産

妊娠、出産にも腰痛はつきものです。
まず妊娠して体重が増えることによって起こる腰痛があります。妊娠経験がある人は必ずなる腰痛です。お腹の中に胎児と胎児を守るための脂肪や羊水も含めて、3キロ以上の重さが増えます。
そのため、大きくなったお腹を前につき出すようになるので、かなり腰に負担がかかります。
また、妊娠中から産後1~2ヶ月まで「リラキシン」というホルモンが分泌されることにより、骨盤がゆがんで起こる腰痛もあります。このリラキシンは、関節や骨盤を柔らかくする作用があります。
赤ちゃんが産道をスムーズに抜けられるためでもあるのですが、骨盤は不安定になります。出産後に体型を戻すために、ガードルで体を締め付けたり、足を崩して座ったりすると骨盤がゆがんで腰痛になります。
出産後は足を崩して座る姿勢が楽なので、骨盤を歪めてしまう人も多いです。
産後の腰痛については、こちらの記事『もうこれで大丈夫!産後の腰痛の原因と効果抜群な3つの対策【まとめ】』でも詳しく解説しています。
その5.ホルモンバランスの変化
先ほどお話した妊娠、出産以外にも女性の場合は、ホルモンバランスの変化による腰痛があります。月経(生理)に関連した女性ホルモンの変化によるものが多いです。
具体的には以下の3つです。
- 月経痛(生理痛)
- 月経不順(生理不順)
- 更年期障害
5-1.月経痛(生理痛)
月経の時の症状は人それぞれなのですが、腰痛で悩む人も多いです。
月経には、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンが関わっています。このふたつのホルモンのバランスが崩れると、自律神経のバランスも崩し腰痛だけでなく、頭痛、腹痛、イライラなども引き起こします。
また、最近では月経の前に腰痛などの不快症状があらわれる、月経前症候群(PMS)というものもあります。
5-2.月経不順(生理不順)
月経周期が不規則になったり、月経が続く期間が長くなったり短くなったりという月経不順も、腰痛の原因になります。
こちらも月経痛と同じように、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンバランスが崩れることによって起こります。
5-3.更年期障害
更年期障害は、卵巣が役割を終えて(閉経期)、女性ホルモンの分泌が低下していく時期に起こり、腰痛や原因不明の症状があらわれます。
この時期は骨のカルシウムも減少していくので、骨粗しょう症になりやすくなります。骨粗しょう症になると、さらに腰痛を誘発します。
その6.子育て、介護腰痛

子育てや介護も女性に深く関わっているので、避けて通れない腰痛の原因になりまます。
子育て腰痛というのは、子供を抱っこすることで起こります。子育てを経験した人なら、必ず体験したことがあるはずです。
また、子供が散らかしたおもちゃの片付けなどでも腰に負担がかかることもあります。
最近では、介護腰痛も増えてきました。お年寄りの体を支えたり、ベットからの移動などでかなり腰に負担がかかります。
この腰痛は、保育士や介護士などにも多くみられます。
腰痛から考えられる女性特有の病気
腰痛から考えられる女性特有の病気は
- 月経痛(生理痛)
- 月経困難症(月経前症候群(PMS))
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)
などがあります。
月経痛(生理痛)と月経困難症(月経前症候群(PMS))については、原因のところでお話していますので、それ以外の病気についてまとめました。
子宮内膜症
子宮内膜症というのは、子宮の内側を覆う子宮内膜の組織が、子宮から離れた場所に出来る病気で、女性の10人1人の割合でなるというショッキングなデータもあります。
子宮内幕症になると、不妊症、がんを引き起こすとも言われています。
そういえばアイドルの松浦亜弥さんの不妊原因は、子宮内膜症だったと話題になっていましたよね。
そして、かなり強い腰痛や腹痛があるので、タレントの藤崎奈々子さんのように、盲腸だと思って入院したら子宮内膜症だったという例もあります。
子宮筋腫
子宮筋腫というのは、女性ホルモンの影響でできる良性の腫瘍のことです。
この腫瘍は複数個できることが多く、大きさも様々です。また、大きさやできた場所によって症状も違います。
子宮筋腫になると、不妊になったり流産しやすくなります。
子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)
子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんがあります。
子宮体がんは子宮内膜がんともよばれ、子宮内膜に出来る悪性腫瘍で、子宮体がんは50~60歳代の閉経後の女性に多いです。
子宮頸がんは、子宮の入り口付近に出来る悪性腫瘍で、見つけやすいがんです。20~30歳代の若い世代に多いです。
まとめ
腰痛で悩む女性は男性の1.5倍とも言われています。腰痛が起こると何かの病気が潜んでいる可能性があります。女性の場合は、特有の病気の可能性があります。
慢性的な腰痛や1ヶ月以みが続く場合は、病院に行く事をおすすめします。

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