統合失調症患者の平均寿命はなぜ短い?寿命を延ばすための原因と対策とは

アイキャッチ

どこかの芸能人の方が統合失調症が原因で亡くなった。そんな話題の中で、

『統合失調症患者の平均寿命は短い。』

というのをTVの中で解説者の方がお話をしていたのを覚えています。ですが、その時は他人事、自分とは関係ない事として「統合失調症っていうのは怖いんだな」程度の認識でした。

 

それが、僕の親友が統合失調症が原因で32歳の若さ亡くなって初めて実感しました。それ以来、統合失調症について色々調べてきました。自分自身が統合失調症にならないっていう保証はありません。また同じように僕の周りで統合失調症になってしまう方が現れたとき、何か僕の知識が役に立てばと思い、こうやって記事を書かせていただいています。

改めて今回は統合失調症患者さんの平均寿命について調べてみることにしました。

日本人の平均寿命

日本人の平均寿命厚生労働省「平成27年簡易生命表の概況」の資料を基にグラフ化しました。

総合失調症患者の平均寿命は、日本人の一般人の平均寿命と比較すると短くなってしまいます。総合失調症患者の平均寿命と日本人の平均寿命を比較するとどれほどまで差がでてくるのでしょうか?それではこの平均寿命についてみていきましょう。

ここ近年では、日本人の健常者の平均寿命は80歳以上がキープされています。なんと2015年の日本人の平均寿命は83.7歳で、世界で第1位でした。厚生労働省の調査によると、2016年7月27日時点での2015年の男女別の平均寿命は、下記のようになっています。

<2015年の男女別平均寿命の調査結果>

男性平均寿命: 80.79歳
女性平均寿命: 87.05歳

<2014年の男女別平均寿命の調査結果>

男性平均寿命: 80.50歳
女性平均寿命: 86.83歳

このように、年々男性女性共に平均寿命が伸び続けていることがわかります。2014年では、日本の男性の平均寿命は80.5歳で、世界第6位で、女性の平均寿命は86.8歳で、世界第1位となっています。この時から2年間女性の平均寿命は、世界で第1位をキープし続けています

統合失調症患者の平均寿命

統合失調症患者の平均寿命
画像引用:統合失調症患者さんと 統合失調症患者さんと メタボリックシンドローム メタボリックシンドローム(東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 教授 宇都宮 一典先生、日本精神科看護技術協会 監修)より

これに対して統合失調症の発症者の平均寿命はどれくらいなのでしょうか。

上にご紹介した表のように、情報が公開されている資料から以下のような数字が分かりました。

統合失調症ってどんな病気?主な症状など基礎知識」でも書いた通り現在統合失調症は、約100人に1人の割合でかかる病気です。統合失調症の平均寿命は、下記のようになります。

<統合失調症の平均寿命>

  • 寿命年齢:61歳
  • 死亡原因:自殺の場合  ・・・10%
  • 虚血疾患の場合・・・50-75%

<健常者の平均寿命>

  • 寿命年齢:76歳
  • 死亡原因:自殺の場合  ・・・1%
  • 虚血疾患の場合・・・33%

統合失調症患者さんの死亡原因として多くを占めると考えられていた自殺は10%に過ぎず、もう一つの血性心疾患による死亡率が50~75%。一般の33%と比較しても2倍強高くなっていることがわかりました。

僕の友人は自殺だと思っていました

実は、僕の友人が亡くなった時、僕はまっさきに疑ったのは自殺でした。統合失調症患者の自殺率は10%。なぜこんなにも高いのか理由を調べてみたでも書いた通り、統合失調症の方はあまりにも抱えるものが複雑で、いつ自殺するか医師でも予想できないという事なのです。

なかなか思ったように生きられない、そんな辛さが自殺に追い込んでしまったのだと思い込んでいました。

ですが、いざ死因をご両親にお聞きすると心筋梗塞だったとのことでした。初めは、自殺だったということをご両親が言いたくなくて、こちらには心筋梗塞だって伝えてくれたのかなって思っていました。ですが、データ的に見てこれだけ心臓の疾患の割合が多いってなるとやはり原因は自殺じゃなかったのかなって思うのです。

真相は本人にももう聞くことはできませんし、ご家族に「本当に自殺じゃなかったんですね?」なんてなかなかお聞きすることもできずですが、自殺であれ心筋梗塞であったであれ本人が一番つらかったのは間違いないよな…と思います。

 

ただ、統合失調症を患ったからと言って必ず短命になるというわけではない

データを見ても、自殺は死亡原因の10%であり、それと比較しても虚血性心疾患による死亡率の方が極めて高く、そのため平均余命も健常者と比較すると15程年短くなっています。

しかし、統合失調症を発症したからといって必ずしも全ての患者さんの寿命が短くなるとは限りません。統合失調症の患者さんの中でも、80もしくは90代まで元気に過ごしている人もいらっしゃいます。

あくまでも統計なので、これを読んでいる統合失調症の方が、「あぁじゃあ僕は私は短命なんだな」なんて気を落とさなくていいと思います。

では、なぜ一般の方に比べて平均寿命が短くなってしまうのでしょうか。原因と理由を調べてみました。

 

なぜ統合失調症患者の平均寿命が短くなるのか?理由と原因について

統合失調症の死因

画像引用:統合失調症患者さんと 統合失調症患者さんと メタボリックシンドローム メタボリックシンドローム(東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 教授 宇都宮 一典先生、日本精神科看護技術協会 監修)より

統合失調症の患者さんは上記の結果を見てもわかるように、心疾患、肺疾患による死因がずば抜けて多くなっています。

虚血性心疾患は、ストレスや高齢、タバコ、メタボリックシンドロームなどが主な起因とされています。統合失調症を患っていても、タバコを吸ったり、小さなことがストレスに感じたり、ストレスで過食になる人が多いため、こうした生活習慣の乱れが大きな原因となり、亡くなる人が非常に多いとされています。

この虚血性心疾患の死亡原因は、大きく分けると2つに分けられます。

  1. 疾患の生活習慣の乱れによるもの
  2. 抗精神病薬の副作用の影響による代謝異常で、腎機能障害になる

 

ここで気になるのが、2の「抗精神病薬」の副作用なんですよね。僕の友人はタバコも吸わないし、メタボでもありませんでした。どちらかと言うとスマートな体型で、生活習慣の乱れによる心疾患とは思えません。となると抗精神病薬の影響なのかなと疑ってしまいます。

実は、抗精神病薬による腎機能障害は、心血管疾患と密接な関係性があるため、病状を悪化させるリスクが一層高まるとされています。

このあたりについては、別の記事にて詳しく調べて書きたいと思います。

 

 

どのような対策をしたらいいのか?

それでは、こうした統合失調症の方の死をくい止めるためには、又統合失調症患者の寿命を延ばすためには、いったいどのようなことに目を傾ければよいのでしょうか?

これには、患者当人の行動とそれを支える家族のサポートが大きなカギを握っています。特に患者よりもその患者を見守る「あなた」です。その対策をご紹介していきましょう。

 

統合失調症の病から救うための患者とサポートする人が行う対策法とは

1.患者本人が行うべき対策とは

  • しっかり自分の身体を知る
  • 周囲の家族の理解を大切に
  • 少しずつやれることを増やしていく
  • できれば運動を取り入れる

2.周囲の人が行うべき対策とは

  • 病気についてしっかり理解すること
  • しっかり患者の状態を把握し、どんな症状が出ているのか見分けること
  • 患者の自殺率は健常者の2倍にも及ぶため早期の対策が必要不可欠です
  • 統合失調の患者のいつも味方であること
  • 許してあげること

患者本人は、なるべく自分にストレスがかからないよう、運動や食事等身体に良い影響を与える行動を取り入れながら、少しずつ前進していきましょう。

そして、サポートしている周囲やご家族の皆様。しっかり見守ってあげて下さい。患者の病気の症状や状態を少しでも多く把握し、サポートする上で小さなことを気にしない精神力を身につけること、自分自身がストレスをためない解消法を身につけるも重要なポイントになります。

今回の記事のまとめ

統合失調症の治療には、周囲の人の理解が必要不可欠です。

周囲の人の存在なくしては、病気の回復はありえません。

統合失調症の症状を持つ人たちの多くの人は、優しい方が非常に多いです。普通の人なら嫌なことは「嫌」と言い、自分の意見をおし通します。しかし中には、人から頼まれると「No」と言えない心の優しい人が存在します。

そんな人が、他人の嫌がる仕事を引き受け、自分は他人に要求せず、我慢をし続けたそんな優しいあなただから・・・。

全ては、ストレス社会のこの国が生み出した病気です。

あなたのせいではないんです!!だからこれからは、なんでも好きなことを伝え、少し休憩して下さい。エネルギーの補給です。少しくらいわがままになったっていいじゃありませんか。あなたの身体が治るその時まで。

 

The following two tabs change content below.
JUNICHI

JUNICHI

僕の1番仲が良かった親友は32歳の時に統合失調症が原因で亡くなりました。特に何ができるか分からない。どうやって関わっていいか分からない。たぶんすぐに治るだろう。そんな風にしているうちに、亡くなりました。『もっとあの時、統合失調症について詳しく知っていたら助けられたかもしれない。』そんな思い・後悔は親友の死後1年経っても無くなりませんが、今は統合失調症について勉強しています。

掲載記事は個人的な考え見解です。また事例や体験談も個人の感想によるものでいずれも万人への効果、変化を保証するものでないことご理解ください。

取り扱い時は医師または専門医にご相談するなどして各自でご判断ください









ABOUTこの記事をかいた人

JUNICHI

僕の1番仲が良かった親友は32歳の時に統合失調症が原因で亡くなりました。特に何ができるか分からない。どうやって関わっていいか分からない。たぶんすぐに治るだろう。そんな風にしているうちに、亡くなりました。『もっとあの時、統合失調症について詳しく知っていたら助けられたかもしれない。』そんな思い・後悔は親友の死後1年経っても無くなりませんが、今は統合失調症について勉強しています。