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人間関係が原因でパニック障害になることはあるのか?

人間関係が原因でパニック障害になることはあるのでしょうか?
そう聞かれたならば、私は0.1秒でイエスとお答えします。
人間関係によるストレスもパニック障害になる要素のひとつです。
私の経験の中から、人間関係が原因でパニック障害になってしまった方の原因と対処法、事例などをご紹介していきます。
なぜ人間関係が原因でパニック障害になるのか?
パニック障害の原因として、人間関係は大きな要素のひとつです。
ストレスの多くは人間関係によるものが多く、パニック障害とストレスは密接に関係しています。
人間関係のストレスがあれば誰もがパニック障害になるのかと言えば、かならずしもそうなるとは限りません。
複雑な人間関係のストレスに加え、生活習慣や遺伝、性格などの要因が重なりパニック障害になるのです。
どのような人が、なりやすいかは以前書いたこちらの記事をご覧ください。
パニック障害になる方のストレスと言えば、怒りや不安、プレッシャーなどによる極度の緊張が強い状態にあります。
このような状態でトラブルやアクシデントが起きたことが引き金となり、ストレスの許容量を超えた時、パニック障害になるのです。
夫がパニック障害の原因になるのはなぜか?どんな事が考えられるのか?
人間関係の中でも、夫にストレスを感じている方は多いと思います。
↓ 以下を見てみてください。これは、Googleなどの検索エンジンで、こんなキーワードで検索をしている人がいるというのが分かる表です。



これだけでも、旦那さんにイライラしたりして悩んでいる人が多いのが分かりますよね。
元々、違う環境で暮らし生活様式や価値観、考え方など違う人達が同じ屋根の下で暮らすのですから、衝突があるのは当然のことだと思います。
私は来院された方の問題点を探す為に、ストレスにならないようお話しを伺い原因を深掘りしていきます。
いくつかの原因の中のひとつに夫との関係性に問題がありストレスを感じていることに直面します。
パニック障害で来院された患者さんの夫にストレスを感じる6つのポイント
夫がパニック障害の原因となり、相談されたものを思い出してみると下記の6つがありました。
合わせて実際にこのような旦那さんについて検索されているかどうかも調べてみました。
1)夫が頼りない
2)実は夫が発達障害だった
3)夫の考え方が、理解できない
4)将来に対する不安
5)やたらと支配的
6)お金の問題
このように、不満の持つ奥様たちが実際に悩み苦しみ、検索をしているということも分かりますね。
仙人堂にご来院頂いた患者さんでご相談頂いた3つの事例
当院にご来院頂いた患者さんの中で、夫がストレスの原因となりパニック障害を発症してしまった事例を3つほどご紹介します。
事例1
結婚をしたものの、夫の帰りが遅く給料もあまりよくないこともあり生活費が少なすぎることに不満を感じていました。
当初は共働きでしたが、妻は自分の貯金を切り崩して生活をしていて、気が付けばかなりの金額を負担していました。
お金のストレスもありますが、子供ができないことにもストレスを感じていました。
友人に子供ができているのに、自分にできないとついつい自分を責めてしまいがちです。
徐々に関係性も悪くなり、次第に夫に対するストレスが限界に達し過呼吸になりパニック障害になってしまったのです。
施術を行い、状態がよくなっても夫の心無い言葉を受けるたびに状態が悪くなっていました。
かなりの夫に対するトラウマを取り除き状態は安定していきました。
後に不妊は夫の身体的な問題と分かり収入面やこの人で大丈夫なのかと次第に不安になり離婚を決断しました。
現在は、パニック障害の状態も安定し飛行機にも乗れるようになり第2の人生を楽しんでいます。
事例2
夫の浮気癖がひどく、威圧的で暴力行為がありました。
こんな生活が長く続いているうちに、ストレスで子供に手を上げるようになっていました。
自分を責めてしまい、ストレスを感じパニック障害を発症。
たまたま、家にパンチングボールがあったので子供が見てない所で殴るように指示をだしました。
それ以降、子供へ手を上げることはなくなり状態は安定。
思考状態も安定しご自身の判断で、子供と実家に帰りました。
事例3
なるべく若いうちに結婚したいという願望があり、結婚に焦ってしまい友人に紹介された男性と結婚。
以前から、変わっているなと感じていたものの結婚してからさらに、夫の行動が気になるようになってきました。
夫は、マザコンであり母のいうことにはいつも服従している。
夫は子供に対して、怒るときはつねるなどの虐待じみたことをしている。
理由を聞くと、親から同じことをされていたようです。
家の中の物が、壊れていて直すように頼むが6ヶ月以上経つが一向に直す気配がない。
何度言っても、直そうとしないのでストレスが溜まってきたというようなことがいくつもありました。
その上、夫は自分の親にお金を渡し、じゅうぶんな生活費は貰えていませんでした。
金銭感覚もおかしく理解できない夫の行動がストレスの原因となりパニック障害を発症。
話しを聞いている中で夫が発達障害っぽいなと感じることがあり、調べてみたらやはり発達障害でした。
3回ほどの治療で比較的早く状態が落ち着きました。
両親に相談に乗り「発達障害ならしかたがない」と子供を連れ実家に帰られました。
夫がパニック障害の原因になっている場合、どんな対策をしたらいいのか?

1.話し合う
夫にストレスを感じているのであれば話し合いが必要です。
夫婦関係は、長期的に続きます。
あなたが、一方的に我慢ばかりしていてはパニック障害の状態も平行線のままです。
どうしたら、お互いにいい関係が築いていけるか話し合い修復をしていきましょう。
2.期待しない
過度の期待は、ストレスの原因になります。
夫に期待をしすぎてしまうと、あなたの思い通りにならないたびにストレスを感じます。
なんでも、自分の思い通りになるとは限りません。
なにかしてもらうのが当たり前ではなく、なにかをしてもらったら感謝しましょう。
3.自分と夫の違いを学ぶ
人間は、自分と似ているタイプの人に好感を持ちます。
夫との価値観や考え方、行動パターンも異なるとストレスを感じることも多いでしょう。
似ている部分が少ないという事は、お互いに自分の持っていないものを持っています。
裏を返せば学ぶことが多く、自分に足りないものを持っているのであなたを成長させてくれます。
自分に足りない部分に意識を向け、伸びしろにしてみてください。
4.協力する
夫婦関係は、お互いの協力の上に成り立ちます。
お互いにかけている物があれば、協力して溝を埋めwin-winの関係をきづきましょう。
5.離婚する
話し合いをしても問題が解決しない。
生理的に受け付けられない。
好きという感情もまったくない。
関係性を修復しようにもうまくいかない。
相性が悪い。
このまま、一緒に生活し続けるのが難しいのであれば離婚も選択肢のひとつとして考えたほうがいいかもしれません。
離婚をしてから、状態が回復する方もいらっしゃいます。
しかし、離婚が逆にストレスとなることもあります。
よく考え、最終手段としてお考えください。
今回の記事のまとめ
夫が、原因でパニック障害になることがことをご理解頂けたでしょうか?
夫に対する問題を多くご紹介しましたが必ずしも夫だけの問題とは限りません。
時には、あなた自身に問題がある場合もあります。
ストレスの原因となる人が、身近にいれば状態がなかなかよくなりません。
お互いに話し合い、修復を試みてください。



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