パニック障害になりやすい人はいるのでしょうか?
私のパニック障害の原因はなんなんだろう。
- 性格?
- それとも遺伝?
- まさか生活習慣?
それでは、原因を考えていってみましょう。
Contents
パニック障害になりやすい人はいるのか?原因は性格・遺伝・生活習慣?

パニック障害は性格や遺伝・生活習慣のどれかひとつでも当てはまるとなるわけではありません。
これから説明する様々な要因と組み合わさってなるので、自分に問題がある部分の参考にして頂けたらと思います。
パニック障害になりやすい性格ってどんな性格なの?
それでは、パニック障害になりやすい方には、どのような性格的な共通点があるのかご紹介していきます。

1.心配性
心配性の方は、よけいな心配をしてしまう傾向がある為なりやすいと言えるでしょう。
心配性とは、心を配る性質と書いて心配性と読みます。
文字通り心を配りすぎ、気を使いすぎてしまう性格が影響しています。
心配性の方は、気を遣うのをやめてもう少し自分中心に考えてみてはいかがでしょうか?
2.べき思考
「こうあるべき」「〇〇でなければならない」「〇〇しなければならない」というべき思考が強い方は、自分を追い込みやすくストレスを溜めがちです。
パニック障害になって、早く治さなければならないと焦ってしまえば、改善に時間がかかってしまいます。
べき思考は、自分中心の思考です。
少し考えてみて下さい。
人から意見を押し付けられ、嫌な気持ちになった経験はありませんか?
固執した考えは、通用するときとしない時があります。
自分の意見が通らなかったり、考えが通用しなければストレスが溜まり心が疲れてしまいます。
べき思考が強い方は、「〇〇できたほうよい」「〇〇にこしたことはない」と考えてみて下さい。
3.完璧主義(白黒思考)
完璧主義の方は、とても優秀で白黒志向の方が多いです。
白黒思考は、白黒はっきりしていなければイヤ、0か100、最善か無など、二択のうちどちらかひとつに決めないと気が済まない思考のクセです。
この考えですと、中間がない為、なにかを達成できなかった時に自分を責め追い込んでしまいます。
自分を追い込んでしまうと、不安や恐怖感が強くなります。
白と黒の中間地点である、グレーゾーンをを選択肢の中にいれてみて下さい。
4.こわがり
恐がりの方は、必要以上に心配してしまったり、他人の評価を気にしがちです。
中には、対人恐怖症の方もいます。
自分自身を信じて、他人を意識しすぎたりするのをやめましょう。
5.ひとみしり
幼少期から人見知りの方は、他人に対して恐怖感を感じやすいです。
これを言ったらどう思われるのだろう?
嫌われるかもしれない、相手を楽しませないといけないなどと考えずに自然体の自分に自信を持ってください。
失敗したと思ったら、落ち込むのではなく、どうしたら次はよりよくできるのか考えてみましょう。
失敗はチャンスです。
6.自己犠牲が強い

自己犠牲が強い方は、情に厚く自分が大変なのにもかかわらず無理をしてしまいがちです。
自分にメリットがなくても、協力してくれるとてもいい方なので、心のない人に利用されることもあります。
お互いに、win winであり、フィフティフィフティの関係を意識してみて下さい。
遺伝が原因の場合
遺伝にもいろいろありますが、ここでは遺伝性疾患に焦点を当て考えていこうと思います。
遺伝性疾患には、
- 優勢遺伝病
- 染色体異常
- 劣勢遺伝症
- 多因子病
- X連鎖遺伝病
などがあります。

以下に5種類の遺伝性疾患について挙げてみます。どの遺伝性疾患の方がパニック障害になりやすいのでしょうか??
1.優勢遺伝病
軟骨異栄養症、マルファン症候群、ハンチントン舞踏病、進行性筋ジストロフィー症(優勢型)、結節性硬化症、フォン・レックリングハウゼン病、遺伝性手掌足底角化症、先天性、ポルフィリン尿症(優勢型)、家族性大腸ポリポーシス、網膜芽細胞腫、網膜色素変性、先天性白内障、血小板無力性紫斑病
2.染色体異常
ダウン症候群、(トリソミー21)、エドワード症候群(トリミソー18)、猫なき病、クラインフェルター症候群、ターナー症候群
3.劣勢遺伝症
小頭症、黒内障性痴呆、白子、フェニーケルトン尿症、先天性ポルフィリン尿症、ガラクトース尿症、無カタラーゼ血症、フリードライヒ運動失調症、ローレンス・ムーンビトル症候群、ハーラー病、全視覚以上
4.多因子病
バセドウ病、糖尿病、悪性貧血、統合失調症、知的障害、てんかん、屈折異常(近視、遠視、乱視)、斜視、喘息
5.X連鎖遺伝病
筋ジストロフィー症、尿崩症、レッシュ・ナイハン病、血友病、G6PD欠損症
パニック障害の原因になりやすい遺伝性疾患とは?
この中でパニック障害の原因となりやすいものといえば、4.多因子病です。
多因子病のすべてが当てはまるとはいえませんが、この中から原因として考えられるものは、糖尿病、喘息などです。
糖尿病
アメリカの研究で糖尿病患者はパニック障害になりやすいという研究結果が出ています。
糖尿病になると心配になるのは低血糖です。この低血糖が、パニック障害に悪影響を与えるのです。
低血糖になると脳にブドウ糖の供給ができなくなります。
危険だと感じた脳は、アドレナリンとノルアドレナリンの2つのホルモンを過剰に分泌させます。
アドレナリンが過剰に分泌されると交感神経が優位になり、血圧や心拍数を高め、血糖値を上昇させて、興奮や緊張を高めます。
ノルアドレナリンが過剰分泌すると、いつもなら気にならにようなことが気になったり、不安、恐怖、緊張・強迫観念、自殺観念などのマイナスな感情に支配され、パニック障害を引き起こす原因となるのです。
喘息
喘息ですと、気管支や肺が悪い為、呼吸が浅くなりがちです。
発作が起きれば、パニック障害と同様にとても苦しくなる為、不安や恐怖感が強くなります。
パニック障害と似ている病気

多因子病の中で、パニック障害と似ている病気があります。
統合失調症やバセドウ病、てんかんなどは、パニック障害と症状が似ております。
病院で診察を受ける時は、間違われやすいのこともあるので正確に症状をお伝えするよう心掛けてくだい。
1.統合失調症
統合失調症は、幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患です。
パニック障害から統合失調症へ移行すると言うよりは、統合失調症の「陽性症状」の中にパニック障害的な症状がある為、混同される場合があります。
2.バセドウ病
バセドウ病は、動悸がしたり脈が速くなったり、悪化すると意識障害が起こることもある為、パニック障害と似ています。
パニック障害と同様に倒れても死ぬことはありません。
3.てんかん
パニック障害は、発作を起こしても意識はありますが、てんかんは一時的に意識を失う場合があります。
発作は、パニック障害ですと長くて1時間、てんかんですと5分以内におさまります。
どちらも共通することは、発作が起きる前に強い恐怖感を感じます。
パニック障害になりやすい、悪化させる7つの生活習慣
1.カフェインが好き

カフェインを摂取すると、交感神経優位になり脳が興奮状態になります。
血管が収縮し、心拍数が増加する為発作が起こりやすくります。
2.甘いもの・砂糖の摂りすぎ

甘いもの・砂糖の摂りすぎると急激に血糖値を上げるため、危険を感じた体がすい臓からインスリンを分泌し血糖値を急激に下げてしまいます。
糖尿病の所でも書きましたが、低血糖になると、発汗・震え・不安・動悸などが起こりやすくなる為、パニック障害になりやすくなります。
甘いものの摂りすぎには、注意しましょう。
3.アルコール

アルコールを飲むことで、一時的に嫌なことを忘れることができます。
酔いが醒めアルコールが抜けた後、発作が起こりやすくなり症状が悪化するケースがあります。
お薬を飲んでいるのに、お酒を飲むと効能が変わってくるので危険です。
4.タバコ

タバコには、ニコチンによる作用で、不安やイライラをなくす作用があります。
肺や気管支にも負担がかかりやすく、呼吸にも悪影響です。
喫煙者のほうがパニック障害の症状が強く表れやすいというデータが出ています。
5.睡眠不足
睡眠不足は、脳を披露させます。
また、不眠症ですと寝れないことが不安になり、体の疲れも取れない為、過呼吸発作も起こりやすくなります。
6.猫背

猫背になると、肺が圧迫され横隔膜の動きが悪くなる為、呼吸がしずらくなります。
背中を丸めて呼吸をするのと、姿勢を正しくした状態で呼吸をしてみてください。
背骨が歪んでいると、心臓にも負担がかかりやすくなる為、動悸や胸の締め付けなどの症状がでやすくなります。
7.便秘

便秘になると、セロトニンが分泌されにくくなります。
セロトニンとは、幸せホルモンと呼ばれ人間の精神面に大きな影響を与えます。
セロトニンが不足すると、ドーパミンやノルアドレナリンを抑えることができすセロトニン欠乏症になります。
セロトニン欠乏症になると吐き気、異常発汗、緊張、心拍数の増加、筋肉の痙攣、反射亢進、硬直、体の震え、錯乱、混乱、興奮、頭痛、昏睡などの症状が起こりやすくなります。
まとめ
どんな人がパニック障害になりやすいのか性格や遺伝的問題、生活習慣から原因をお伝えしましたが、パニック障害だと思っていても違う病気の場合もあるので正確な診断を受けることが必要です。
パニック障害は、どれかひとつでも当てはまっていればなるというものではありませんが、説明してきたものが多くあてはまるほどなりやすいと考えられます。
これらの要因が重なり、密室などの酸素の薄い場所で過呼吸になったことがトラウマとなりパニック障害になる方が多いです。
「自分は、パニック障害になりそうかもしれない」とお悩みでしたら、まずは生活習慣を見直してみてくださいね。


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