



じ、字が違いますよね!?ねー、ねー!?
す、すみませんでした…。

話にならない!真剣に答えなさい!

次、長野さん。はい、答えて!

えっ?
自律神経失調症もうつ病もどっちもストレスに関係がありそうだけど、違いってなんだろう?わからない。っていうかいきなり何よ?

厚生労働省の調査では100人に3~7人がうつ病を経験しているという調査結果が出ているわ(※参照)。
いい?100人に3~7人よ!中規模な会社なら社内に1人、そこそこ人口のいる町内ならそこにも1人はいるっていうこと。
つまりうつ病は誰でもなりうる病気で他人事ではないわ!

苦しむ人が多い割に正しい理解が少ない。現に自律神経失調症との違いが分かっていない人すら多い。
まずは自律神経失調症とうつ病の違いを理解して正しい知識を身につけること!いいわね!
※日本では、100人に3~7人という割合でこれまでにうつ病を経験した人がいるという調査結果があります。さらに、厚生労働省が3年ごとに行っている患者調査では、うつ病を含む気分障害の患者さんが近年急速に増えていることが指摘されています。
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自律神経失調症とは?うつ病とは?それぞれの症状、病気を説明
自律神経失調症とは?
自律神経は交感神経、副交感神経の2種類あり、ホルモンの分泌や体の至るところの調子を整える役割があります。

活発的に活動しているときに働くのが交感神経。

休息しているときに働くのが副交感神経。

この2つが交互に働くのが理想ですが、バランスが乱れている状態を自律神経失調症と呼びます。

うつ病とは?
うつ病は、脳内の神経伝達物質の分泌異常によって症状が現われる病気です。
神経伝達物質の中でも特に気分や意欲、記憶などの人の感情に関わるセロトニンとノルアドレナリンが深く関わっており、これらがうまく分泌されない状態を指します。


うつ病は「病気」です。自律神経失調症は「症状」であって厳密にいえば病気ではありません。
自律神経失調症とうつ病、違いは何?
発症する原因の違い
自律神経失調症とうつ病、どちらもストレスによって引き起こされるということは同じですが、それぞれの症状、病を発症する原因は違います。
- 自律神経失調症は自律神経のバランスの乱れが原因で発症する症状。
- うつ病は脳の神経伝達物質の異常が原因で発症する病気。
違いは歴然です。


自律神経はどこにあるのか?というより体のいたるところに張り巡らされていると考えてください。
症状の違い
自律神経が全身に張り巡らされていることから、自律神経失調症の症状は全身に及ぶことに対し、うつ病は脳の神経伝達物質の異常で、伝達できない物質=記憶、感情を司るので、心に症状がでるのです。
自律神経失調症は主に体に症状が出る
頭痛、めまい、不眠、食欲不振、めまい、耳鳴り、立ちくらみ…
(詳しくは「これを読めば丸わかり!辛すぎる自律神経失調症によるめまいの原因、改善方法!」を参考にしてみてください。)

これらは自律神経失調症のほんの一例であり、体に症状が出ることが多いのが特徴です。
うつ病は主に心に症状が出る
これに対してうつ病は自律神経失調症で挙げた身体的な特徴に心の症状が加わります。
うつ病の症状例1)やる気がなく意欲が沸かない

仕事はもちろんのこと、これまではまっていた趣味にも何もかも興味がなくなります。人と会うのも億劫になりがちです。
うつ病の症状例2)集中力の低下

考えがまとまらず、仕事に集中できなくなります。その結果正常な判断ができなくなり仕事の成果に影響がでます。
うつ病の症状例3)何をしても楽しめない
気分が落ち込んでしまい、自分はだめなんだと否定的な思考になってしまいます。そのため表情が乏しくなり何をしても楽しめなくなります。
うつ病の症状例4)死にたくなる

残念ながらうつ病の人は自殺は、一般の人よりも遥かに多いと言われています。否定的な思考が自責感や絶望感につながり、生きる意欲がなくしてしまうのです。
うつ病の症状例5)日内変動

うつ病の特徴として朝方に強く症状が出て、夕方になると治まり夜にまた気分が落ちてくるという一日の中において、調子に変動があります。
自律神経失調症はうつ病の前段階!?
うつ病は自律神経失調症の一部という解釈もあります。この2つは似ていますが違います。

自律神経失調症で体に症状が出ている段階で適切な治療ができず、これが進行し心の症状が現れうつ病になる場合が多数あります。
自律神経失調症やうつ病の対策、改善法
自律神経失調症、うつ病の自分でできる対策、改善方法5つ
自律神経のリズムをもとに戻すこと、ストレスを取り除くことにより体の症状を緩和することが自律神経失調症の基本的な改善対策です。
体の症状を治すこともさることながら、うつ病は心に症状が強く現れるため、とにかくゆっくり休みリラックスすること。心の健康を取り戻すことがうつ病基本的な治療方針です。
自力でできる対策、改善策は以下の5つです。
- 休職、退職
- 食生活の見直し
- 生活リズムの改善
- 適度な運動を取り入れる
- 音楽、色などヒーリング効果のあるものを取り入れる

自律神経失調症の初期段階であればこれらの対策でかなりの改善が期待できます。
うつ病まで進行してしまった場合、次にお話しする専門機関での治療がメインとなりますが、ここでご紹介した対策もあわせて行うと良いでしょう!
自律神経失調症、うつ病の専門機関での対策、改善方法3つ
自分でできる対策、改善方法を行っても自律神経失調症が改善されない場合、またうつ病の場合は体だけでなく心の症状が強いので専門機関による治療をより必要とします。
1.薬物療法

心療内科、精神科、神経内科にて投薬によって改善する治療法です。
自律神経失調症の改善に効果があると言われている薬は下記のとおりです。
抗不安薬・自律神経調整薬・抹消作用薬・睡眠導入剤など
うつ病の治療ではセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質を増やす効果のある「抗うつ剤」を用いた治療が効果的です。
2.心理療法

カウンセリングなど専門的な医師の客観的な意見に基づく治療が心理療法です。
自律神経失調症やうつ病改善したいけど、薬の力に頼りたくない、そんな場合は心理療法がいいでしょう。
カウンセリングを通して自分の置かれている環境に気づき、何が原因でどうすれば改善できるのか対話と通して自分と向き合う療法です。
うつ病の場合「自分はだめなんだなど」という否定的な思考パターンに陥ることが多いのでカウンセリングにより改善するという方法です。
3.代替療法

心理療法と同じく、薬に頼らずに自律神経失調症やうつ病を改善したいという方におススメです。
具体的には、整体、指圧、マッサージ、鍼灸、カイロプラクティックなど東洋医学に基づいたものが多いです。
自律神経失調症は体の症状が強いので理学療法で改善されるケースがあります。
またうつ病も体の症状の上に心の症状が層として重なっているイメージなので、理学療法でまずは体の症状を改善するといいでしょう。

頸椎(けいつい)=首の骨の歪みを改善することで症状が軽くなるケースもあります!
自律神経失調症、うつ病の行き過ぎた投薬による副作用に注意
自律神経失調症とうつ病、どちらも投薬により症状が改善するという事実がある一方で投薬による副作用で、より症状が悪化するケースがあるのもまた事実です。

まとめ
自律神経失調症とうつ病の違いについてまとめました。
自律神経失調症もうつ病も誰でもなりうる病気です。

ストレスをため込みやすく頑張りすぎる人ほどなりやすいのです。頑張り屋のあなたがなるかもしれないし、あなたの大切な人がなる可能性も十分にある、他人事ではないのです。
もしも自律神経失調症やうつ病になった時に必要なのは正しい知識と適切な治療です。
この2つは医師でも見分けがつきにくく、分からないまま間違った治療をしてしまう場合もあります。あなたやあなたの大切な人を救い、幸せに生きるための助けとなれば幸いです。
監修- Editor -
~現代西洋医学とは違った切り口の『代替療法』的視点で情報をお伝えするブログ~
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ぺこ

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問題です。
自律神経失調症とうつ病の違いは何でしょう?