自律神経失調症は原因不明の病気ではない!本当の原因を知ることが改善の第一歩!

自律神経失調症

自律神経失調症は「ストレス」が原因か?

深刻な体調不良があるにも関わらず、医療機関の検査などで異常所見が認められない場合、「自律神経失調症」と診断されることが多いようです。一般的に、自律神経失調症の原因は「ストレス」とされることが多いようです。

もちろんストレスも自律神経失調症の原因の1つには挙げられます

しかし、生きている以上、ストレスを避けることはできません。現実問題として、現代社会で暮らすということは、日常的に強いストレスにさらされるのが宿命と言っても過言ではないでしょう。

『ストレス=自律神経失調症』は必ずしも成り立たない

もちろんストレスが自律神経失調症の原因の一つであることは間違いないと考えています。

では、自律神経失調症から回復するためには、ストレスの少ない生活に切り換える以外にないのでしょうか?いや、決してそうではないと私は考えています。

なぜなら、会社の経営者や起業家など、一般人と比較してストレスが多いと思われる生活を送っている人でも、元氣に過ごしている人はたくさんいるからです(私もその一人です 笑)。逆に、自分は大したストレスを感じていない人であっても、自律神経失調症に陥る人もいます。

以上のようなことから「ストレスが必ずしも自律神経失調症を引き起こすわけではない。他の要素も組み合わさって自律神経失調症になる」と言えるのではないでしょうか。

だとしたら、自律神経失調症の原因としてストレス以外にも大きな影響を与えているものは一体何なのでしょうか?

10年近い現場経験を持つ私が考える『自律神経失調症を引き起こす可能性のある大きな要因』とは?

ストレスとともに自律神経が失調する原因に深くかかわってくるものは「筋肉の慢性疲労と過緊張」であると、私は考えています。

ストレスは、筋肉の慢性疲労と過緊張を招く、ひとつの要因にもなります。つまり、強いストレスを受けて、筋肉の慢性疲労と過緊張が起こった時に、自律神経の失調につながると考えています。

※筋肉(きんにく)
人体にはさまざまな筋肉が存在します。内臓や血管なども筋肉のひとつですが、この記事における筋肉とは「骨格筋」と呼ばれる、骨に付着し、姿勢維持や動作を実現する筋肉を指します。

自律神経の通常の営み

自律神経は、基本的には、概日リズムに従って、交感神経と副交感神経を切り換えます。

大雑把に言えば、午前6時頃を境に交感神経が優位になり、10~14時頃に交感神経はピークを迎えます。その後、交感神経は下降し、18時頃を境に副交感神経優位に切り替わり、22~2時頃に副交感神経はピークになるとされています。

しかし、非常事態や異常環境下では、自律神経は必ずしも概日リズムに従いません。自律神経の最重要使命は「生命維持」であり、常にそれを最優先させるからです。

※概日リズム(がいじつりずむ)
約24時間周期で変動する生理現象で、動物、植物、菌類、藻類などほとんどの生物に存在していると言われています。一般的に体内時計とも言います。基本的に、概日リズムは内在的に形成されるものですが、光や温度、食事など外界からの刺激によって修正されることもあります。なお、英語では「サーカディアン・リズム(circadian rhythm)と言います。

自律神経と筋肉の関係

ここで、たいへん重要なことを説明しておきます。一般的にはまだあまり知られていないことでありますが、これを知ることにより、自律神経失調症の原因や解決法、そして治癒のための大きなヒントが見えて参ります。

すべての神経には、情報や感覚の受容器があります。

  • 視神経なら、眼
  • 聴神経なら、耳
  • 知覚神経なら、肌

では、自律神経は何をもとに、情報伝達や判断を下しているのか。それは、長い間、謎でした。しかし、近年の研究で、自律神経は筋肉が受容器であることがわかってきました。つまり、自律神経は、常に筋肉の状態をモニターしていると考えられるのです。

もちろん、自律神経の命令によって筋肉の緊張や弛緩も行われるため、ことはそう簡単ではありませんが、ここでは、自律神経と筋肉は相互に影響し合う、たいへん密接な関係にあることをおさえておいてください。

なぜ自律神経は失調するのか?

日中において、私たちは筋肉を使って姿勢を維持したり、動作を行います。つまり、常に筋肉を使用しています。なので、筋肉は次第に疲労をしてきます。疲労が蓄積すると、筋肉は緊張してきます。

前述の通り、自律神経は常に筋肉をモニターしています。通常の疲労や緊張の範囲内であれば、自律神経は概日リズムに従って副交感神経をつよく働かせ、それによって筋肉の緊張を解除し、疲労を回復しようとします。

ところが、何らかの理由により、筋肉の緊張状態がある一定のレベルを超え、しかもその状態が一定期間持続すると、自律神経はそれを非常事態と見なします。つまり、「この人間は戦闘状態にある」と判断し、生命維持のために(戦闘時に休息することは危険だからです)、交感神経亢進状態(=戦闘モード)を維持しようとするのです。

本来であれば、副交感神経の働きを強め、睡眠をとり、筋緊張を解除し、体液循環や代謝を促進させ、組織修復や疲労回復をせねばならない状態なのに、交感神経亢進状態が持続し、戦闘モードが解除されない。これが、自律神経失調の発端となります。

筋肉の緊張とは

では、「筋肉の緊張」とはいかなる状態か。それが明確でないと、解決方法が見えてきません。

通常、筋肉の緊張と言えば「固くなった状態」と想像されることでしょう。それも完全に間違いとは言いませんが、その認識でいると、解決法を誤ります。

筋肉の緊張状態とは、「筋肉の伸縮自在度が低下している状態」です。筋肉が固いまま自在度が低下する場合もありますし、逆に柔らかいまま自在度が低下する場合もあります。

それともう一つ、重要なことがあります。それは、「筋肉の状態は脳が決めている」ということです。つまり、多くの場合、筋肉を緊張させているのは脳であり、脳からの命令を変えないと、本当の意味で、筋肉の状態は変わらないということです。

まとめると、筋肉の過緊張状態とは「脳が、何らかの原因により、筋肉を自在にコントロールできない状態」と私は定義をしています。

この状態に陥る原因として、大きなものが三つあります。

  1. 神経由来の原因(脳と筋肉を結ぶ神経回路の遮断や交通阻害)
  2. 筋肉由来の原因(筋肉の物理的動作不良)
  3. 筋膜由来の原因(筋膜の歪みや偏りによる圧迫や拘束)

ちなみに、私が手がけている自律神経整体は、これら三つの原因を、手技によって解消していきます。それによって、脳が筋肉を自在にコントロールできる状態を取り戻して参ります。

※筋膜(きんまく)
筋肉を包み、連結させている網構造の膜組織です。人体は筋肉だけでなく、内臓、血管なども膜で包まれており、そのおかげで、それぞれの機能を存分に発揮できると考えられています。

精神疾患と自律神経失調症

精神疾患とされる「統合失調症」「うつ」「パニック障害」「不安神経症」「適応障害」「睡眠障害」などは、ごく一部を除いては自律神経失調が原因であり、その根本原因は筋肉の慢性疲労と過緊張にあると私は考えています。

自律神経の最高中枢は、脳の一部である「視床下部」とされています。視床下部は、大脳の「前頭葉」と呼ばれる、理性や思考など、人間ならではの高次機能を担う部位のすぐ近くにあります。そのため、自律神経の乱れが理性や思考の乱れに関与し、それが精神症状として顕現するのではないかと考えられるのです。

筋肉の過緊張が招くもの

筋肉の過緊張が招くものは、自律神経失調だけではありません。筋肉が過緊張を起こすことにより、身体には次のような状態が生じます。

  • 呼吸抑制
  • 体液(血液・リンパ液・脳脊髄液)循環停滞
  • 骨格の歪み固定化

これらの結果として、さまざまな不快症状が出現します。自律神経失調症と呼ばれるさまざまな症状を観察すれば、これらが複合して生じていることが、よく理解できることと思います。

ところが、一般的な医療機関においては、筋肉の過緊張は、まったく検討や検査の対象外です。だから、さまざまな診療科であらゆる検査をしたところで、異常所見が認められず、いつまでも原因が不明なままなのです。

まとめ

 

  1. 10年近く現場経験の中で把握した、自律神経失調症を引き起こす直接的な原因は「筋肉の慢性疲労と過緊張」である。
  2. ストレスは、筋肉の慢性疲労と過緊張を起こす大きな要因である。
  3. 自律神経は筋肉が受容器であり、自律神経と筋肉は相互に影響し合うたいへん密接な関係にある。

 

さて、次回の記事では、筋肉の過緊張を招く要因について述べたいと思います。それを知ることにより、解決法が見えてくると思うからです。

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無痛整体師。大阪府枚方市にある、自律神経失調症専門の整体院「心身楽々堂」代表。サラリーマン時代に約10年間うつで苦しみ、自力で立ち直った経験を基盤にした独自の治癒理論と技術で、これまでに数千名を快癒に導いた実績を持つ。icon-chevron-right 自律神経失調症専門整体院 心身楽々堂

掲載記事は個人的な考え見解です。また事例や体験談も個人の感想によるものでいずれも万人への効果、変化を保証するものでないことご理解ください。

取り扱い時は医師または専門医にご相談するなどして各自でご判断ください









ABOUTこの記事をかいた人

無痛整体師。大阪府枚方市にある、自律神経失調症専門の整体院「心身楽々堂」代表。サラリーマン時代に約10年間うつで苦しみ、自力で立ち直った経験を基盤にした独自の治癒理論と技術で、これまでに数千名を快癒に導いた実績を持つ。icon-chevron-right 自律神経失調症専門整体院 心身楽々堂