
こんな症状が慢性的に続くのであれば、それは自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)なのかもしれません。





自律神経失調症に悩む人は多くて、その数は600万人ともいわれているわ。
実は自律神経失調症になりやすいのは男性よりも圧倒的に女性が多いの!




もういいわ!

この記事では
- 自律神経失調症の症状
- 自律神経失調症が女性に多い原因
- 自律神経失調症と女性のライフイベントに合わせた症状
についてひとつづつ説明していくわ。
これを読めばなぜ自律神経失調症に女性がなりやすのかわかるわよ!
そもそも自律神経失調症ってどんな症状?
自律神経とは?



その通り!合ってるんだからもっと自信をもって!





交感神経と副交感神経のバランスが取れていない状態時に起こる症状=自律神経失調症!

ふぅ。佐伯さんにいちいち聞いていたら時間がかかるので、私が説明します。
交感神経とは
交感神経は活発に活動しているとき、ストレスを感じている時に働く神経で、車で例えるなら「アクセル」の役割をしています。

副交感神経とは
対して副交感神経はリラックスしているとき、寝ているとき、つまり休んでいるときに優位に働く神経で、車で例えるなら「ブレーキ」の役割をしています。

アクセルとブレーキをコントロールすることで車の運転ができることと同じように、人間の生命活動もアクセルである交感神経、ブレーキである副交感神経両方がバランスよく働いていることが理想です。

交感神経と副交感神経のバランスがうまく取れていないときに起こる症状…これこそが「自律神経失調症」よ。
ストレス、生活リズムの乱れ、環境の変化、食べ物の影響、女性ホルモンなどが主な原因で、疲労感、倦怠感、目眩、偏頭痛、不眠、イライラ、不安感、やる気が出ない等体と心にあらゆる症状がでるのよ!
自律神経失調症が女性に多い原因は女性ホルモンに関係あり!

なぜ男性に比べて女性は自律神経失調症になりやすいのか、それは「女性ホルモン」が深く関わっているの。
詳しく説明するわ。
エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)
女性ホルモンには
- エストロゲンという卵胞ホルモン
- プロゲステロンという黄体ホルモン
というものがあります。
これらは通常互いに優位な働きをとりながらバランスを保っています。
エストロゲン(卵胞ホルモン)とは
月経をもたらし、女性らしい丸みのある魅力的な体つきを作ってくれます。
つまり出産に備え、女性らしさを作るホルモンです。
プロゲステロン(黄体ホルモン)とは
受精卵の着床に備え子宮内膜をふかふかにしたり、乳腺を発達させてり、基礎体温を上昇させる働きがあります。
つまり妊娠を継続させ、女性の体を女性の体を守るホルモンです。

女性ホルモンを司る脳下垂体と自律神経を司る視床下部の連鎖反応
エストロゲンやプロゲステロンの女性ホルモン分泌の指令を出す脳の部位は脳下垂体といいます。
また自律神経をコントロールする脳の部位は視床下部といいます。

視床下部は脳下垂体に位置的に近く、脳下垂体をコントロールしているため、
女性ホルモンのバランスが乱れると自律神経にも連鎖して不調をきたすのです。

自律神経をコントロールする視床下部は、女性ホルモン分泌指令を出す脳下垂体をコントロールしているから、この二つは連鎖しやすいの。
これこそが女性に自律神経失調症が多いことの主たる原因よ!
自律神経失調症と女性のライフイベントに合わせた症状

自律神経と女性ホルモンはそれらを司る場所が近く、連鎖することが女性に自律神経失調症が多い原因だとわかったわね。
では具体的にどのような自律神経失調症の症状が出るのか、女性のライフイベントに合わせて説明するわよ。
思春期
10代の思春期は女性ホルモンの分泌が増え始め、月経がはじまります。
思春期は精神の発達段階でもあるので、心と体のバランスが乱れがちです。
学校での勉強に加え友人関係、恋愛など対人関係、容姿を気にするが故のダイエットなどとにかく悩みの多い時代でしょう。
上記のことが原因となりこの時期にひきおこされる自律神経失調症に多い症状は下記の通りです。
- 月経不順(無月経)
- 生理痛
- 便秘
- 下痢
- 頭痛
- 肩こり
- 摂食障害
- 不眠

成熟期
思春期が終わるころから30歳前後をピークに女性ホルモンは分泌量がピークに達します。
これまでの育った家庭中心の人生から社会の中で自分の立ち位置を探す年代に入ります。
就職し仕事にまい進する女性も多いでしょう。
自分の新たな家庭を持ち妊娠出産を経験する人も多く、女性ホルモンのバランスが大きく変化します。
この頃に多い自律神経失調症の症状は以下の通りです。
- 生理不順
- 生理痛
- 頭痛
- 肩こり
- めまい
- 貧血
- 便秘
- 不眠
- イライラ

更年期
成熟期が終わり、40代後半ごろから50代は生理が終わる「閉経(へいけい)」を迎えます。
閉経することにより女性ホルモンの分泌量は低下し、バランスが乱れます。
それに加えこの時期は子どもが巣立っていくことへの寂しさ、親の介護や死、老後生活への不安などのイベントが重なります。
これらがストレスとして加わることで自律神経のバランスが乱れ更年期障害に陥ることもあります。
この時期に多い症状は以下の通りです。
- ほてり
- のぼせ
- めまい
- 体がだるいといった疲労感
- 太りやすくなる
- 物忘れがひどくなる
- 頻尿・尿もれ
- 抜け毛・薄毛
- 不安感
- 意欲低下

まとめ
- 自律神経失調症の概要
- 自律神経失調症が女性に多い原因
- 自律神経失調症と女性のライフイベントに合わせた症状
についてご説明しました。
女性に自律神経失調症が多いのは、女性ホルモンを司る脳下垂体と自律神経を司る視床下部が連鎖反応を起こしてしまうことが大きな原因です。

自律神経失調症の体や心の症状が現れると治したい!と思うのが人間の心理よね。
だけどここで説明したような生理、妊娠、出産、更年期障害というようなものは女性として生きる以上自然なことであって、全てを避けることはできないのよ。

だから症状を完全に治す!
というよりは
日常生活に支障のない範囲までに改善してうまく付き合っていこう!
という風に発想を変えることが大事だと思うわ。


監修- Editor -
~現代西洋医学とは違った切り口の『代替療法』的視点で情報をお伝えするブログ~
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ぺこ

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