「足が臭い」「小上がりなど靴を脱ぐ場所は足の臭いが心配で行けない」「彼氏の家に上がれない」など、足の臭いを気にしている人は多いのではないでしょうか?
今は、自分の臭いが他人に迷惑をかけて嫌われているのではないかと思い込んでいる「自己臭恐怖症」の人が増えていると言われていますが、そうは言っても気になるものは気になるものです。現実問題として、巻き爪の人は足が臭い(場合が多い)です。
それはどうしてなのか、臭いの原因と臭いを抑える対策について解説していきます。
足の臭いの原因が巻き爪ってことはあるの?
はい、足の臭いの原因が『巻き爪』だったということはよくあることなのです。
では、巻き爪が足の臭いの原因になる理由は何なのか詳しく見ていきましょう。
何が足の悪臭の原因になるの?

足の臭いの原因には2つあります。
1.足裏の臭い
人間が1日に足の裏に汗をかく量は、約200mlと言われています。足の裏には、汗腺がたくさんあるため、汗をたくさんかきます。汗自体は無臭なのですが、靴下やストッキング、靴を履いているため蒸れてしまいます。そこへ、湿気が好きな細菌が活性化して足裏の角質や垢を分解し「イソ吉草酸」という臭いの原因を発生させるのです。
驚くべきことに、1日に足から出る汗の量は、両足を合わせて、なんとコップ1杯分にもなると言われます。
2.爪の臭い
爪から臭いが発生するの?と思った人も多いと思いますが、爪自体から臭いが発生するのではなく、爪の間の詰まった垢から臭いが発生するのです。
爪の間には、古い角質や靴下のクズ、ホコリなどが溜まります。そして、その爪に間に溜まった垢をそのままにしておくと湿気もあり細菌がどんどん繁殖して、臭いが発生するのです。
巻き爪の場合
- 巻き爪の爪は、両端が湾曲しているため、垢が溜まりやすいこと
- 巻き爪が痛いため、爪の間の垢を取ることが困難でそのまま放置してしまうこと
などから、巻き爪の場合は、より臭いを発生しやすくしているのです。
さらに、巻き爪が悪化して『化膿』している場合は、化膿しているところからさらに強力な異臭を放ちます。化膿しているということは、細菌感染しているということだからです。細菌が臭いを発生させます。

足の裏には、約20万個以上の雑菌が生息していると言われています。ブドウ球菌・連鎖球菌・ニキビ菌などありますが、その中でも『黄色ブドウ球菌』という雑菌は、病原性が高く感染症を起こしやすい雑菌なので、より化膿しやすくなります。
一度、化膿してしまった巻き爪はなかなか治らず、臭い続けてしまいます。そうなると、靴を脱ぐ場所に出かけることが難しくなっていくのです。
どんな対策をすればいいの?

爪の間の垢は、爪をきちんと切り揃えていても、ある程度は溜まってしまいます。
皆さんの中には、つまようじを使って垢を取っている人もいるかもしれません。垢は取れるかもしれませんが、つまようじは、先が尖っていて、安全なものではありません。ピンセットも同じです。皮膚を傷つけて炎症を起こしてしまう可能性があります。
では、どのように足のお手入れをすると良いか見てみましょう。
爪垢を取る専用の道具を使う
先端が耳かきの様な小さなスプーンの様な形をした爪の垢取り専用の道具があります。
安全に垢が取れるように設計されていますし、一気に、簡単に垢が取れます。大きなドラッグストアなどに置いてありますし、通販などで販売されています。
爪ブラシ(歯ブラシ)を使う
入浴時に行うと効果的です。お湯に浸かると、皮膚や爪が柔らかくなり、角質や汚れなどがとれやすくなります。 方法としては、ブラシに石鹸の泡を付けて、爪の間の垢を掻き出すように、優しくブラッシングしましょう。
専用の爪ブラシではなくても、歯ブラシでも代用ができます。ただし、使い古した歯ブラシでは毛が開いてしまっていて上手く垢を掻き出すことができませんので、新しくて毛の柔らかい歯ブラシを用意しましょう。
爪ブラシは、今や100円ショップでも売っています。ネイルコーナーなどに置いてありますので、足の爪用に用意すると良いのではないでしょうか。
爪を切る
爪を伸ばしていると、その間に垢が溜まってきます。爪はこまめに切りましょう。しかし、深爪は巻き爪の原因になりますので気を付け、両端の角は切り落とさないようスクエアオフの形に切りましょう。
爪切りは、入浴後の爪が柔らかくなっているときに切るのがベストです。深爪やひび割れを防ぐことができます。
臭いには除菌シートを使う
どうしても足の臭いが気になる場合は、「除菌ウェットシート」などを使うのも一つの手です。除菌シートを使って足を拭きましょう。
除菌シートには、
- 清浄作用のある「エタノール」
- 殺菌効果のある「塩化ベンザルコニウム」
- 保湿効果のある「グリセリン」
などが含まれてるものが多いので、肌が荒れる心配も少ないです。種類も豊富に販売されているので、バッグの中に入れておくと急に靴を脱ぐ必要が出た時など安心かもしれませんね。
また、「エタノール」で拭いても、殺菌作用があるので臭いの元は取り除くことができます。しかし、エタノールは刺激の強い液体ですので、皮膚に負担がかかり肌の弱い人などは反対にトラブルを起こす可能性があります。もし使用する場合は、頻繁に使うのではなく2週間に1回程度に留めておきましょう。
化膿している場合・・・
化膿に効果がある化膿性皮膚疾患用の軟膏(市販の塗り薬)を使用し、化膿を治すのも臭いが軽減します。
しかし、化膿しているほどの巻き爪は、専門の病院を受診することが一番だと思います。
最後に

足の臭いは気になるものですね。特に巻き爪の場合は、垢がたまりやすいので、より臭っている可能性が高いです。日々の入浴の中に、爪ブラシでの足の爪洗いなどルーティンのひとつに追加してみてはいかがでしょうか?
しかし、臭いに対しての対策をいくつかご紹介しましたが、痛みを伴った巻き爪や化膿している巻き爪の場合は、爪ブラシで洗ったり、爪垢を取ること自体痛くて出来ないのではないかなと思います。私がそうでした。
私は、化膿していて臭いも気になりましたが、痛くて爪ブラシや爪の間に物を入れて垢を取るなんて、今想像しただけでも冷汗が出そうなくらい痛いことです。皆さんも、痛い思いまでして爪ブラシなどでゴシゴシ洗って、さらに傷を作って細菌感染し化膿してしまう、なんてことも考えられます。
痛かったり、膿んでいたりする場合は、自己判断で処置をせず、きちんと専門科を受診して治すことをおススメします。巻き爪を治すことで足の臭いの悩みから解放されます。
>>次のページは
『巻き爪の手術って痛いの?手術の痛みや費用が心配なあなたに私の体験をご紹介します。』
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ayaari

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