「巻き爪が原因で指を切断?」って、巻き爪ってそんな重症になる病気だと考えたことはないと思います。私もそうでした。
なので、爪を全て剥がす手術があると知っただけで驚きましたが、更に驚いたことに巻き爪が原因で指を切断するという状況があるというのです。
⇒参考:巻き爪の手術って痛いの?手術の痛みや費用が心配なあなたに私の体験をご紹介します。
それは本当なのか?本当だとすると、どういう状況になると指を切断しなければならないのか、詳しく調べてみました。
Contents
巻き爪が原因で足の指を切断しなければいけないケースはあるのか?

そんな大げさな!とお思いでしょうが、実は非常にまれではありますが「巻き爪が原因で足の指を切断しなければならない」ケースはあるのです。「巻き爪による指の切断」はゼロではないのです。
では、どんなケースが「指の切断」になるのか詳しく解説しましょう。
どの程度の巻き爪になると切断しなければいけなくなるのか?それはなぜ?
「巻き爪」
↓
「炎症が起きる」
↓
「化膿する」
↓
「放置する」
↓
「細菌が傷口から入り込む」
↓
「骨にまで細菌が到達する」
↓
「骨を溶かす」(「骨髄炎」)
↓
「骨を切断しなければならない」
簡単に指の切断に至るまでの経緯を説明しました。
放っておくと骨髄炎に!?
例えば、巻き爪の人が寝たきりになり治療をしないまま放置して、その結果、骨髄炎になってしまい、しかたなく指を切断するというようなケースがあるようです。
ほとんどの人が、巻き爪になり「炎症」したり「化膿」するほどまで症状が進行した時点で、痛みもありますので、病院を受診すると思うのですが、それでも「病院へ行きたくない」などの理由で放置し続けると、最終的に骨髄炎を発症し、骨(指)を切断という最悪のケースになる可能性があるのです。
骨にまで細菌に到達してしまうと抗生物質で炎症を抑えたとしても無駄だそうです。それは、抗生物質を何週間も飲むと細菌が抵抗力を持ち、抗生物質が効かなくなってしまうからなのです。
骨髄炎になると、高熱が出たり、頭痛や嘔吐、けいれんなどが起こり、最悪の場合は、意識障害を引き起こすこともあります。また、炎症が広がって足全体が菌に侵される可能性もあります。
ここまで進行すると足や指が赤く硬くなって腫れあがり、熱を持ったり、痛みが出たりする蜂窩織炎(ホウカシキエン)という症状が出てきます。蜂窩織炎は、しばらくすると腫れているところがブヨブヨして膿が見えます。そして、皮膚が破けて膿が流れ出ると、深い潰瘍ができることもあります。
足の指を切断しても歩けるのか?
歩けるというのが回答ですが、今まで通りに歩くことや走ることなどは難しいようです。
歩くときは、全ての足の指が重要になります。全ての指を使って地面を蹴って一歩を踏み出します。特に大きな割合を占める親指は歩くときの体重移動の中心となる指のため、切断してしまうとバランスを保つことが難しく、術後は歩くことが難しいようです。
しかし、人間の適応能力は優れていますので、リハビリで残りの指を使って歩くようになれるそうです。しかし、それでもなかなか今まで通りの歩き方やスピードを求めることは難しいようですので、やはり「巻き爪で足の指を切断」という診断になる前に病院へ行きましょう。
足の指を切断しないためにできることは?予防するには?

巻き爪には、
- 「炎症期」
- 「化膿期」
- 「肉芽期」
に分けられます。
「炎症期」
初期の巻き爪の段階です。
爪の周りの皮膚が赤くなり、腫れや痛みが出てきます。皮膚に刺さった爪が青緑色から赤色になり、熱を持つこともあります。
この時期に治療を行うと、炎症を抑える薬を塗ること。そして、簡単な爪の矯正(テーピングやワイヤー法など)で、痛みを軽減させる方法がとられます。
「化膿期」
炎症した状態をそのまま放っておくと、爪が皮膚に食い込んだ部分から細菌が入り込んで化膿します。この時期が「化膿期」です。痛みに加えて、見た目も非常に痛々しい状況になってきます。
この化膿期に細菌が骨にまで入り込んでしまう場合があり、最悪のケースだと「指の切断」をしなければならない可能性が出てきます。
とにかく化膿した場合は、早めに病院へ行きましょう。化膿している場合は、膿を出し、化膿止めの軟膏や薬を服用し、化膿が治まってから巻き爪の治療をします。
「肉芽期」
更に、化膿期に治療をせず放置しておくと、その部分が赤く腫れ肉芽と言われる赤い肉の塊が出来てしまいます。これが「肉芽期」です。肉芽は出血しやすく、放っておくとどんどん大きくなるのが特徴です。
この状況までくると、治療は大掛かりになりますし、長期にわたり治療が必要になる可能性が高くなります。
私の場合
私は、以前に「巻き爪の手術って痛いの?手術の痛みや費用が心配なあなたに私の体験をご紹介します」にも書きましたが、巻き爪になってから長い間病院を受診せず、放置していたので、肉芽期まで成長させてしまいました・・・。
今思うと、化膿した時点で、「指の切断」の可能性もあったなんて恐ろしいことです。その頃は無知だったので、「指の切断」なんてこれっぽちも思っていませんでしたが・・・。
病気やケガもそうですが、早ければ早いほど治療も短期間で治療内容も軽く済む場合が多いです。巻き爪にも同じことが言えます。炎症した巻き爪を放置していると、確実に悪化していきます。早めに病院で処置をしてもらえば、完治までの時間もそう長くはないでしょう。
肉芽期まで放っておくなんて、(私が言うのもなんですが)以ての外です。とにかく、巻き爪になり痛みや炎症が起きたら、化膿する前に病院を受診することが「指を切断」しない方法です。
まとめ

巻き爪を放置していると、とても危険であるということが分かったと思います。巻き爪程度で「指を切断」するなんて考えられないと思っていたと思いますが、実際に調べてみると、稀ではありますが、事実、「巻き爪による指の切断」はあるということが分かりました。私も調べていて、自分自身の巻き爪も「指の切断」という状況になったかもしれないと分かり、驚きました。
皆さんの足の指の爪は、大丈夫でしょうか?巻き爪が食い込んで化膿しているなんてことになっていないでしょうか?
もし今、巻き爪で炎症している・化膿している状況でしたら、一度病院で受診をして的確な処置をしてもらってください。早期治療が大切です!
参考URL

ayaari

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