赤ちゃんが欲しい。でも、努力をしているのになかなかできない…。
そんな風に苦しいんでいるカップルは多くいると聞きます。
そこで今回は、今現在日本でどれくらいの人が不妊症で悩んでいるのか?を調べてみました。実は、7組中1組の割合で不妊症に悩んでいるカップルがいるんです。
では詳しく見てみたいと思います。
Contents
不妊症の人って日本で何人くらいいるの?
そもそも不妊症ってどういう状態の人の事を言うの?
避妊をしていないのに、1年間以上の間、妊娠をすることができない状態にある人を、不妊症と言います。
不妊症治療を受けている人の数は?
平成14年度に行われた厚生労働省の調査によると、以下の通りです。
- 不妊症治療を受けている患者の数は466,900人
- 人工授精治療を受けている人は66,000人
多くの日本人が不妊症に悩んでいることが分かります。
カップルで言うと、何組に何組の割合で不妊症のカップルがいるの?
現代の日本では、7組のカップルのうち、1組が不妊症に悩んでいると言われており、大きな問題として扱われています。
過去の調査では、10組に1組が不妊に悩まされているとの事でしたが、現在はその割合が増えてきていることがわかります。
不妊症を心配したことがある人の割合は?

2010年に行われた、第14回出生動向基本調査によれば、カップルの全体のうち不妊を心配した経験があったり、現在不妊に悩んでいたりするカップルは31.1%と、3割を超えています。
子供がいないカップルについてはさらに割合が多い

子供がいない夫婦で調査した場合、52.2%のカップルが不妊の心配をした経験があるという統計が出ています。過去に行われた調査に比べ、心配をするカップルの割合が増えています。不妊は決して他人事と考えてしまわないようにしなければいけません。
不妊症を実際に検査したり治療したことのある人の割合は?

人口問題研究所が行った2010年度の調査によれば、不妊症の心配をした経験があるカップルは31.1%と、全体の3割を超えています。
このうち、
- 現在も治療を受けている人が1.5%
- 検査や治療を受けたことがある人が16.4%
合計17.9%が、不妊症の検査や治療を経験しています。
つまり、カップル全体の17.9%が不妊の検査・治療を経験していることになり、不妊症を改善したいと考えているカップルはたくさんいることが分かります。
特に近年は、治療や検査を受けた経験があるカップルが増加傾向にあります。2002年度に行われた調査では、治療・検査経験のあるカップルの割合は12.7%のカップルだったのが、2010年には17.9%と、経験するカップルの数が増えています。
この調査から分かるように、年々不妊症に悩むカップルや実際に行動をするカップルの数が多くなっています。今や不妊症に悩むカップルというのは、少数派ではありません。
特定不妊治療の助成を受けた人は何人くらいいるのか?
不妊に悩む方への特定治療支援事業とは
不妊治療にはいくつかの種類があるのですが、体外受精治療は特定不妊治療と認知されているため、国から助成してもらうことができます。
助成金はいくら受け取れるのか
助成を受けることができれば、1年度あたり1回15万円、2回までを通算5年間受け取ることが可能です。
助成金を受け取る条件
助成を受けるためには、カップルの年収が730万円以下で、医療機関が指定されるなどの規定があります。
不妊治療の助成を受けた人数はどんどん増えている
2011年に厚生労働省が発表した調査によれば、不妊治療の助成を受けた人は68,000人を超えています。1人当たりの助成件数は、平均で1.65回となっているのですが、2010年度は、調査を初めて行った年に比べて5倍になっているため、大きな社会問題として考えるべきです。
不妊症の原因は女性だけじゃない!
不妊症の原因として挙げられているのが、夜更かしなどによるホルモンの乱れや、晩婚化が進んだことによって、カップルの第一子を産む年齢が高まったことです。
35歳を超えて不妊に悩む人の原因として多いのが、原因不明で、うち9割以上が卵子や精子の品質が悪化したことが理由です。そのため、不妊に悩まされないためには、できるだけ若いうちに結婚、出産をすることが必要不可欠です。
また、不妊症の原因は女性だけにあるわけではありません。男性にも原因がある場合もあります。
昔は女性に問題があると誤解されていたため、多くの女性が責任を全て一人で背負うと言う、女性にとって苦しい時代がありました。不妊治療は、カップルがお互いに支え合うことが重要ですので、相手を責めないようにしましょう。
不妊症を改善するためには、社会全体の取り組みが必要
多くのカップルが不妊に悩まされているのですが、不妊の原因として有名なのが、日本人の晩婚化及び晩産化です。
女性が妊娠をしやすい年齢が20代前後と言われているのですが、2010年度の調査では、母親が子供を出産する平均年齢が29.9歳になっています。1980年代の調査によると、母親の第一子出産平均年齢は25.2歳と26.4歳なので、30年の間に女性が子供を産む年齢が高くなったことが分かります。
子供を産む女性の年齢が高くなった原因は、学生の間に妊娠のピークを迎える女性や、キャリア形成などが重要視されたことが背景にあります。そのため、不妊症を解決するためには、女性が子供を育てながらキャリア形成を同時に進めることができるように、社会の環境を変えていく必要があります。
日本で働く女性は、結婚や妊娠をすることによって、年収が大きく下がることを意味するM字カーブが大きな社会問題となっています。これは、一度出世コースから落ちた人が元に戻ることが厳しく、非正規やパートとして働かざるを得なくなり、女性が結婚や出産をするためには、大きな覚悟を持つ必要が出てくるからです。
そのため、キャリアと出産を天秤にかけて、結論を出すことができなくなってしまった結果、そのまま晩婚化になってしまうケースが増えています。不妊症を改善するためには、多くのカップルが結婚しやすくなるように社会の環境を整備し、晩産化を防ぐ必要があります。
まとめ
不妊は、多くの日本にいるカップルを悩ませている大きな問題です。妊娠を望み、避妊をすること無く性行為を行っても、妊娠することが無い症状を意味します。不妊症に悩まされるカップルは多いのですが、昔は女性の立場が弱かったため、女性に責任を押し付けるような、男尊女卑が曲がり通っていました。
しかし、男女平等が一般的になっている現代では、女性だけが悪いと責めることは、男として度量が狭いと思われてしまうため、ナンセンスです。
実際、男性にも加齢によって精子の質が低下することは科学的に証明されているため、不妊はお互いに問題があります。そのため、誰が悪いと責任を擦り付けるのではなく、どうすれば子供を授かることができるのか、夫婦で協力し合いながら、医師の指示に従うことが大切です。
不妊に悩まされているカップルは、7組に1組と言われており、悩んでいる人は少数ではありません。そのため、自分達だけが苦しんでいるのだと、暗い気持ちになるのではなく、悩んでいる人同士で情報交換をするなど、多くの人達が支え合いながら、不妊問題を解決することが理想的です。
参考サイト
- 厚生労働省「不妊治療の患者数・治療の種類等について」
- ダイヤモンド社書籍オンライン
- 厚生労働省「不妊に悩む方への特定治療支援事業の概要」

ayaari

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