子どもを作りたい。
そう感じることは、人の本能です。しかし、そんな中で様々な負の要因が存在し、妊娠したいと感じていてもうまく妊娠することができない。そんな状況に遭遇するカップルも存在します。晩婚化進む日本社会の中で日本人のおよそ7組のうち1組のカップルが、この不妊症に悩んでいる時代なのです。
詳しくはコチラをお読みください↓
「【衝撃】不妊症で悩むカップルの割合は、なんと7組に1組!」
そんな時、こうした悩みの手助けをしてくれるのが「不妊検査」です。今回は不妊検査ってどういうのものか?について詳しく解説します。
Contents
不妊症の検査とは何をする検査のこと?

不妊検査の目的は二つあります。
- 妊娠することができない原因を調べるための検査
- 不妊治療をする必要性があるのかどうかを判断するための検査
です。
妊娠して子どもを産むことができる身体を持っているのかどうかを調べるための、様々な検査項目が設けられています。不妊検査自体は、非常にどの検査項目も専門性が高いため、基本的には、不妊治療専門クリニックや病院の不妊外来でしか行われていません。
不妊の可能性が疑わしい場合には、女性のみならず、男性にも原因がある場合も多々あります。そのため、男女共に検査を受けることが重要なのです。
それでは、この不妊検査の検査内容や検査費用、男女のそれぞれ検査方法について等、不妊検査について細かくご紹介していきましょう。
不妊症の検査はどんな人が受けるべきか?
不妊検査の必要な場合とは、下記5つに該当する方は、積極的に検査を受けることをオススメします。
<不妊検査がオススメの方とは>
- 30歳未満の方で、2年以上性生活をしていて、妊娠を希望されている方
- 30歳以上の方で、1年以上性生活をしていて、妊娠を希望されている方
- 30歳以上の未婚女性でも、妊娠を希望されている方
- 35歳以上の方で、半年以上性生活をしていても妊娠の兆候が見られない場合
- 妊娠できる可能性を知っておきたい方
このような5つの場合に該当する方は、不妊検査を考えていくことも大切です。
不妊症とは、子どもを作ることを望んでから、1年以上性生活をしても妊娠しない場合に不妊症と診断されます。35歳以上になると、不妊症になる確率は高まりますので、半年を過ぎても妊娠しない場合には不妊検査を受けることをオススメします。
それでは続いて男性・女性それぞれの不妊検査について解説していきましょう。
女性の不妊症検査はどんなことをするの?

まず女性の不妊検査とは、どんな内容なのか解説していきましょう。
<検査の流れ>
最初は、問診などによる一般検査があり、過去の妊娠・出産経験・病気の有無や生活習慣についての質問などや、生理や月経の現況を聞かれます。基礎体温などを計測し、細かい検査にうつっていきます。
女性の不妊検査には、大きく月経周期に応じた4つの時期に分かれて、その検査内容が異なっていきます。
<その4つの時期とは>
- 月経期に行う検査
- 低温期(卵胞期)に行う検査
- 排卵期に行う検査
- 高温期(黄体期)に行う検査
+その他の検査
この4つの時期に応じて、様々な検査を進めていきます。全部で20項目以上の検査がありますが、必要に応じて5項目程は省くことが可能です。又5つ目として、追加の検査が必要な場合に、その他検査を受ける必要性がでてきます。
<各時期の検査について>
- 1の月経期の検査:超音波エコー検査・ホルモン検査
- 2の低温期の検査:通気検査や子宮鏡検査・子宮卵管造影検査・ホルモン検査
- 3の排卵期の検査:フーナーテスト・子宮頚管粘液検査
- 4の高温期の検査:ホルモン検査・超音波エコー検査
- 5のその他の検査:基礎体温・子宮頸がん検査・クラミジア検査・抗精子抗体検査・ミュラー管ホルモン検査
これらの検査が、各時期によって行われていきます。
<検査内容>
それでは検査内容について内容を説明致しましょう。
超音波検査
子宮や卵巣の状態確認や子宮筋腫などの病気の有無、又排卵があるかどうかの確認などを行います。
ホルモン検査
血液中のホルモンを測定することで、卵巣の働きや、排卵障害の原因がどのホルモンの乱れによるものかを調べます。
子宮鏡検査
子宮の中を直接見る検査です。 ポリープなど子宮の内側の異常の有無を調べることが出来ます。費用は、約10000円前後です。
フーナーテスト
医師の指定日に性交渉をもってきてもらい、子宮頸管内粘液を採取し、頸管粘液による精子の通過障害を確認する試験です。
子宮頚管粘液検査
頚管粘液とは子宮頚部から分泌される粘液を採取することによって量、色調、粘性、シダ状結晶の有無から排卵の時期を推測し、卵巣の機能を知ることができます。
卵管造影検査
卵管造影検査とは、ポリープ等の卵管の障害による不妊の原因を見つけるために行われる検査です。検査費用は、5000円~15000円ほどで受けられます。
子宮卵管造影検査
子宮腔の形、大きさ、卵管の通過性、狭窄の有無を確認する検査です。約6000円ほどで受けることが可能です。
基礎体温
基礎体温の測定は、卵巣の働きを知るための最も重要な手段です。基礎体温表につけ、 排卵の有無や排卵後の黄体機能を判定します。
クラミジア検査
血中の抗体を調べる検査と子宮頚部を麺棒で拭いその中にクラミジア菌がいるかを調べる検査があります。クラミジアは卵管のまわりに癒着を起こしたり卵管を閉塞させたりする原因となる感染症です。
抗ミュラー管ホルモン(AMH)
血液検査で分かるホルモン検査では、AMHの数値によって卵巣にどれくらい卵子が残っているかを測定する検査です。
男性の不妊症検査はどんなことをするの?

次に男性の不妊検査とは、どんな内容なのか解説していきましょう。
問診と生活習慣や過去の病歴などを確認し、不妊症の原因を分析します。そして、精液検査で精子の動きや数、奇形率を確認していきます。
<検査内容>
抗精子抗体
抗精子抗体は、精子を外部からの異物とみなして攻撃し排除してしまう抗体で、女性側にそのような抗体があると精子を拒絶してしまいます。
精液検査
男性のメインとなる検査です。射精された精液中の精子の状態を見る検査です。一回の検査でほぼ終了し、費用は5000円~20000円程度です。
不妊症検査にはいくら費用がかかるの?

妊検査にかかる費用は、一般的に、問診や超音波検査などの一般検査を受けた場合では、7000円~1万円程度の費用でおさまります。
より詳しい検査を受ける必要性がある場合、1項目の追加でそれぞれ数千円から1万円程度かかるものまでありますので、受ける検査が増えることで、数千円ごとに増えていきます。
保険が適用されないものが多いため、自己負担になってしまうものが非常に多いです。病院によっても異なりますので、事前に病院に確認し、調べるようにしましょう。
まとめ
不妊検査は、私達が思っている以上に精神的な負担がかかります。
検査そのものがストレスとなり、精子や卵子にダメージを与える可能性がありますので、男性でも女性でも検査のストレスで精子や卵子に影響を与える場合があるので、リラックスした状態で望むことがとても大切になります。
特に女性は月経周期に合わせたスパンでの検査になるため、最低でも1~2ヶ月以上はかかるとお考え下さい。医者と相談しながら無理の無い計画を立てて、進めていくことがとても重要なのです。

tamiyan

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