どうやって見極めるの?!統合失調症の判断基準とは

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はじめに。

掲載記事は個人的な考え見解です。また事例や体験談も個人の感想によるものでいずれも万人への効果、変化を保証するものでないことご理解ください。

取り扱い時は医師または専門医にご相談するなどして各自でご判断ください

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JUNICHI

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僕の1番仲が良かった親友は32歳の時に統合失調症が原因で亡くなりました。特に何ができるか分からない。どうやって関わっていいか分からない。たぶんすぐに治るだろう。そんな風にしているうちに、亡くなりました。『もっとあの時、統合失調症について詳しく知っていたら助けられたかもしれない。』そんな思い・後悔は親友の死後1年経っても無くなりませんが、今は統合失調症について勉強しています。

なんだか気持ちが不安定…。たまに幻聴みたいなものも聞こえる。

これってもしかして統合失調症じゃないかな…?

 

統合失調症ってどんな病気?主な症状など基礎知識まとめましたという記事でもお話しした通り、統合失調症とは人によって症状も異なり、なかなかすぐに統合失調症だと見極めることができません。

では、統合失調症と判断するには何か基準があるのでしょうか?今回は統合失調症の判断基準について調べてみました。

 

統合失調症の判断基準の検査

現在、日本では約100人に1人が統合失調症だと言われています。特別な病気ではなくなってきています。

  • 会社の人間関係
  • 家庭内の環境
  • 大きな挫折の繰り返し

などが原因で大きなストレスをためている人も少なくないはずです。
参考:統合失調症の原因は解明されていないが「素因」と「環境」の2つの影響によって発症する

 

そして、ストレスがで心身の体調を崩す人も多く、数日で徐々に回復しないなら統合失調症の検査を受けてみてもいいと思います。

統合失調症は、精神科の領域です。精神科と聞いて行きにくいとか、どんな検査をするのだろうかと不安になる人も多いと思います。

以下に、精神科でどんな検査・診察をするのかを説明します。

 

精神科ではどんな診察をするのか

1.問診

基本的に精神科の診察は問診から始めます。

  • 生い立ちや育った環境や現在どんな生活を送っているか
  • 家族歴
  • 今現在困っている事や悩み
  • 既往歴
  • 精神科の受診をするきっかけになった不調の症状
  • 社会生活に支障をきたす度合い
  • 先祖や周りの親族に精神的な病を患ってた人がいるかどうか

などを聞かれます。

まず本人に問診をしますが、本人が対人恐怖の度合いが強かったり診察拒否等が有る場合には、家族に問診を行います。

精神科の領域の病は、症状が似てる病が多く病名を特定しにくいです。ですので統合失調症以外でも他の病でも似た様な症状が出る事もあります。

2.CT検査

CT

正確な病名を診断する為にCT検査を行うことがあります。

CT検査:コンピュータ断層撮影法(Computed Tomography)の略。
身体にエックス線を照射して、身体の内部を画像化して見えるようにする検査です。

CTでは、人間の身体を輪切りにした状態で撮影できます。例えば脳梗塞や てんかん等の病から妄想が出る事もあります。総合的に根本的な原因を特定する為にCT検査を行う事もあります。

3.MRI検査

MRI検査は、CTでは横断面の画像しか取ることができませんがMRIでなら全身撮影できます。

MRI検査:MRI検査は強力な磁石でできた筒の中に入って検査をします。CT検査と違い、エックス線ではなく、磁気の力を使って臓器・血管を撮影する検査。

CTで見落とした異常の有る部位を確認する為に使います。

 

4.心電図検査

心電図の検査もされる事があります。神経症等の病によっては、心臓の異常が無くても心臓の脈拍の異常を訴える人もいます。

服用している薬によって血圧が上がったり、頻脈(ひんみゃく:心拍数が増加している状態)が出ることがあります。

内科的にも異常無くても精神的な病からも目眩(めまい)を訴える人もいますが、徐脈(じょみゃく:通常の人よりも心拍数が少ない状態)により目眩を訴える人もいます。精神科の領域の病から内科的な不調を訴える人もいます。

心電図を撮っておくと、薬の副作用なのか、精神的なものから来てる症状かを特定できたりします。

心電図は、3割負担だと400円前後、1割負担だと130円前後で受けられますので受けておくと良いです。

 

統合失調症の判断する基準

統合失調症と判断する基準は、診断基準があります。

  1. WHO(世界保健機関)の国際疾病分類である「ICD-10
  2. 米国精神医学会の「DSM-IV

の2つが主に診断基準として使われます。これらの診断基準では、統合失調症にみられる症状の項目を多数あげて 当てはまる項目数がいくつ有るかで診断します。

ICD-10における判断基準

以下に引用しましたが、(1)のa~dから最低1つ以上当てはまる場合、または(2)のa~dから最低2つ以上当てはまる場合は統合失調症と判断されるという事です。

(1)以下のうち少なくとも1項

a) 考想化声、考想の被影響体験(考想の吹入、考想奪取、考想伝播)
b) 被支配・被影響・させられの妄想、妄想知覚
c) 実況解説する幻声、対話性幻声、身体から聞こえてくる幻声
d) 奇異な妄想

(2)あるいは以下のうち少なくとも2項

a) 他の幻覚(妄想を伴う、あるいは伴わない)
b) 思考形式障害
c) 緊張病性行動
d) 陰性症状

引用:第104回日本精神神経学会総会「ICD-11に向けて:統合失調症関連の課題」より

 

DSM-IVにおける診断基準

DSM-IVという基準は以下の通りです。

A. 特徴的症状 以下のうち2つ(またはそれ以上)、おのおのは、1カ月の期間(治療が成功した場合はより短い)ほとんどいつも存在:
(1)妄想
(2)幻覚
(3)まとまりのない会話(例:頻繁な脱線または滅裂)
(4)ひどくまとまりのないまたは緊張病性の行動
(5)陰性症状、すなわち感情の平板化、思考の貧困、または意欲の欠如
注:妄想が奇異なものであったり、幻聴がその者の行動や思考を逐一説明するか、または2つ以上の声が互いに会話しているものであるときには、基準Aの症状を1つ満たすだけでよい。

B. 社会的または職業的機能の低下:障害の始まり以降の期間の大部分で、仕事、対人関係、自己管理などの面で1つ以上の機能が病前に獲得していた水準より著しく低下している(または、小児期や青年期の発症の場合、期待される対人的、学業的、職業的水準にまで達しない)

C. 期間:障害の持続的な徴候が少なくとも6カ月間存在する。この6カ月の期間には、基準Aを満たす各症状(すなわち、活動期の症状)は少なくとも1カ月(または、治療が成功した場合はより短い)存在しなければならないが、前駆期または残遺期の症状の存在する期間を含んでもよい。これらの前駆期または残遺期の期間では、障害の徴候は陰性症状のみか、もしくは基準Aにあげられた症状の2つまたはそれ以上が弱められた形(例:風変わりな信念、異常な知覚体験)で表されることがある。

D. 失調感情障害と気分障害の除外:失調感情障害と「気分障害、精神病性の特徴を伴うもの」が以下の理由で除外されていること
(1)活動期の症状と同時に、大うつ病、躁病、または混合性のエピソードが発症していない
(2)活動期の症状中に気分のエピソードが発症していた場合、その持続期間の合計は、活動期および残遺期の持続期間の合計に比べて短い

E. 物質や一般身体疾患の除外:障害は、物質(例:乱用薬物、投薬)または一般身体疾患の直接的な生理学的作用によるものではない

F. 公汎性発達障害との関係:自閉性障害や他の公汎性発達障害の既往歴があれば、統合失調症の追加診断は、顕著な幻覚や妄想が少なくとも1カ月(または、治療が成功した場合は、より短い)存在する場合にのみ与えられる

引用:統合失調症ナビ様

 

 

まとめ:自己判断はせずに、まずは病院へ

今回は、国際的に用いられている判断基準をご紹介しました。

ですが、自分で「あ、私当てはまるから統合失調症だ…。」と勝手な判断はせずに、必ず病院で専門医に診断をしてもらってください

 

どんな人でも、学校や仕事場の対人関係が急に面倒くさくなったり、何をするにも面倒くさくなり無気力になる可能性はあります。今まで活発に社交性な性格の人ですらそうなったりします。

うつ病など、統合失調症と症状の似たものはたくさんあり、素人の自己判断で決めつけてしまう事は危険です。

ただし、あまりにも無気力な状態が続いたり、普段は聞こえなかった幻聴が聞こえたりする状態が少しでも続くようだったら早めに近くの精神科へ相談にいきましょう。

統合失調症は治療ができます。早めに検査・治療を始めることが大切です。

 

 

 

 









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