「痛いーーー!」妊娠後期のことです。
朝起きようとした時突然足の付け根、というより股のあたりが痛くなりました。
足の付け根と書きましたが、股でも腰でもないしお尻でもない…。
これは体のどの部分の痛みなんだろう?
どうしてこんなに痛いんだろう?
痛みと格闘しながら調べた結果
- 私が痛いと感じた部位は「恥骨(ちこつ)」
- 妊婦は恥骨痛になりやすい
ということが分かりました。
あまり耳慣れない部位「恥骨」ですが、人間の体の中心にあるがゆえに、恥骨痛がひどくなる歩くこともままならなくなります。
ここでは
- 「恥骨」の場所について
- 「恥骨痛」になってしまう原因
- 「恥骨痛」の症状について
これらを私自身の経験を通して詳しくご説明します。
Contents
妊婦さんの多くを悩ます激痛、それは「恥骨痛」
足の付け根の部分=恥骨、恥骨の場所を正確に知ろう
恥骨は手の骨、足の骨などに比べると耳馴染みがなく、どこにあるのかよくわかりませんね。
まずは恥骨が自分の体のどこにあるのか、簡単にわかる方法をご説明します。
お腹に手を当てましょう。
手を真っすぐ下におろすと股のあたりで硬い場所に当たるのがおわかりでしょうか?
硬いと感じるのは骨で、この場所こそ恥骨です。
恥骨は骨盤の一部です
そもそも日常生活において「恥骨」という言葉はあまり聞かないし話題になることも少ないかもしれませんね。
では「骨盤」はどうでしょうか?
これは骨盤全体の写真です。
実はこの二つは密接な関係、というより恥骨は骨盤の一部なのです。
骨盤は細かく分類すると8つのパーツに分類することができ、恥骨はその一部なのです。
恥骨は左右の骨盤をつなぐ役割をしており、そのつないでいる部分を恥骨結合(ちこつけつごう)と言います。

恥骨結合は本来は動くことはないのですが、女性の場合妊娠、出産を通して結合が緩み5mm程度、酷い人は1cm開くことがあります。
恥骨痛はこの恥骨結合部が開いたり引っ張られることによる痛みが多いようです。
妊婦さんが恥骨痛になりやすい原因
「リラキシン」というホルモンの影響
妊娠すると「リラキシン」というホルモンが盛んに分泌されます。
リラキシンは女性ホルモンの一種で、妊娠していなくても分泌されているのですが、妊娠中に特に分泌量が増えるのです。
リラキシンは靭帯を緩める働きがあり、このおかげで赤ちゃんが出産するときに産道をスムーズに通ることができるので必要不可欠なホルモンであることは間違いありません。
ですがこのリラキシンの分泌量が増えることにより恥骨に痛みを感じる人がいます。
それに加えて胎児の重みが加わってくるので恥骨結合に負担がかかり恥骨痛となるのです。
恥骨痛は妊娠初期でもなる
お腹が大きくなって赤ちゃんの重みで恥骨が痛くなるのはわかりますが、前妊娠初期の段階で恥骨痛に悩まされる妊婦さんも意外と多いようです。
元々腰痛持ちであった妊婦さんは特に早い段階から恥骨痛になりやすい傾向にあるようなので、心当たりのある人は意識的に休息をとるようにしましょう。
二人目の妊娠以降の妊婦さんは恥骨痛になりやすい
個人差がありますが、一人目よりも二人目以降の妊娠ほうが恥骨痛になる方が多いようです。
理由としては
- 前回の出産で盤底筋が弱っている
- 前回の出産で骨盤が開いたままである
- 上の子供を抱っこすることで負荷がかかりやすい
上記3つの理由ことが挙げられます。
上の子のお世話をしながら休むことは難しいかもしれませんが、注意が必要であるということを自覚しておきましょう。
恥骨痛とはどんな症状か?私の体験談と共に6つの段階に分けてご紹介
第1段階)足の付け根に違和感を感じる
足の付け根、すなわち恥骨が痛いとまではいかないのですが、ふとした瞬間につっぱるような感じがして違和感を感じました。
でもその違和感が長く続くわけではなかったのであまり深刻に考えていませんでした。
思えばこれが始まりでした。
第2段階)恥骨がちくちく痛いと感じる
恥骨に違和感がしばらく続いたのちに感じたのは、ごく軽い痛みでした。
痛いといっても大したことはなくて例えるなら「ちくちく痛い感じ」です。
これも絶えず痛いわけではなく、体を動かしたときにたまに痛くなる程度だったったので、痛みを感じたら少し休憩するように心がけました。
第3段階)寝返りを打つ時に痛みで目が覚める
就寝時寝返りを打とうとしたら体をねじる動作をとることにより、恥骨が痛むようになりました。
そこまで酷くない痛みとはいえ睡眠が途切れることはしんどいと感じました。
ただでなくても赤ちゃんのお世話する生活に適応するため妊婦さんは睡眠が細切れになっていくものですが、そこに加えて寝返りを打つたびに痛みで目が覚めるので、きちんと眠れなくなり疲労が蓄積されていきました。

第4段階)朝起きあがる瞬間に痛みがある
この記事の冒頭に書いた症状です。
はっきり「痛い」と感じた最初の自覚症状はこれでした。
朝起き上がるとき足の付け根、すなわち恥骨が痛いなと感じました。
これまでの痛みが「チクチクする感じ」だったのに対してこの段階で感じたのは「ズキズキする痛み」でした。
でも少し休めば症状が落ち着いて我慢できないほどの痛みでなかったので、深刻に考えておらずそのまま出社しました。
第5段階)急に立ち上がれなくなる
私は妊娠期間中も仕事をしており、恥骨が痛いなと感じつつも出社し、普通に仕事をしていました。
ふとした瞬間にさぁ椅子から立ち上がろうとした時、事は起こりました。
頭では意識して「立ち上がろう」って思っているのに、体が全然言うことを効かないんです。
腕の力だけで立ち上がろうとしますが、足に全く力が全く入りませんでした。
その結果自力で立ち上がることができなくなりました。

第6段階)歩けなくなる
「急に立ち上がれなくなる」結果、一人で歩くことができなくなりました。
同僚に両脇から支えて引っ張ってもらい、足を引きずりながらようやく何とか前に進める感じでした。
この症状は一時的なもので私の場合数日間休暇をとりゆっくり休むことで回復しました。
ここまでの症状になるまでに本来ならもっと休息をとるなど対策するべきだったのかもしれませんね。
まとめ:恥骨痛を侮るなかれ!
いかがでしたでっしょうか?
- 恥骨の場所について
- 妊婦に恥骨痛が多い原因
- 恥骨痛の症状
これらを体験談を交えながらご紹介しました。
妊婦さんはホルモンのバランス、胎児の重み等でどうしても恥骨に痛みが出やすくなります。
また胎児の重みによって骨盤が開いてしまうこと自体は自然なことなのでどうしようもありません。
痛みがひどい場合は整体や産婦人科で診てもらいましょう。
痛みをそのままにしておくと出産しても産後も痛みが続く場合があり、今度は育児に支障をきたします。
なるべく安静にゆったりした生活を心がけること、違和感を感じたら休憩を意識的に取り入れるようにするといいでしょう。
監修- Editor -
~現代西洋医学とは違った切り口の『代替療法』的視点で情報をお伝えするブログ~
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ぺこ

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