ストレスたまっていませんか??
不妊症にも色々な原因があります。
不妊症検査をしても原因が分からない「原因不明不妊」の人が10~30%程度いると言われています。
そして、その原因不明不妊の要因になんと『ストレス』が大きく関わっているのです。
よく妊娠しやすい生活環境のひとつに「ストレスを溜めない」と言われますが、不妊症とストレスの関係とはどのようなものなのでしょうか。ストレスが溜まると不妊症になるのでしょうか。不妊症とストレスについて調べてみました。
Contents
ストレスが不妊症の原因になるメカニズム

1)通常時
脳にある視床下部(ししょうかぶ)からゴナドトロピン放出ホルモン(Gn-RH)が分泌され下垂体を刺激します。
↓
下垂体(かすいたい)は卵巣を刺激し、生殖ホルモン(卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH))を分泌します。
この2つのホルモンは卵胞を成熟、排卵を促す大切なホルモンです。
2)ストレスを感じると…
視床下部から下垂体に副腎皮質刺激ホルモンが分泌されます。
↓
下垂体は副腎脂質ホルモンを分泌し、副腎を刺激します。
視床下部・下垂体は、妊娠するために必要なホルモンの分泌を司る大切な器官であると同時にストレスにも対応する器官なのです。
ストレスを感じると、視床下部・下垂体は、ストレスを対処するために、副腎へホルモンを分泌します。そのため、その間は生殖ホルモン分泌の指令にまで手が及ばないのです。
- 妊娠するために必要なホルモンの分泌をつかさどる
- ストレスに対応する
なぜストレスが不妊症と関係あるのか?
ストレスにより、生殖ホルモンの分泌が滞って、ホルモンバランスが崩れてしまい不妊症を引き起こすのです。これは、女性に限った事ではなく、実は男性不妊の原因にもなります。
女性の場合
- 生理不順
- ひどい生理痛
- 排卵障害(無排卵)
- 基礎体温の乱れ(2層に分かれない)
などがあります。
男性の場合
- 乏精子症(ぼうせいししょう)(精子の数が少ない)
- 精子無力症(正常に動いている精子が少ない)
- ED(勃起不全)
などがあります。
特に「乏精子症」は、ストレスが大きな原因ではないかと言われています。
妊娠適齢期の男女を苦しめるストレスとは?

1.仕事によるストレス
女性の社会進出により、重要なポストについている人も多くなりましたね。それにより、仕事が忙しい・責任重大・上司や部下との人間関係などに悩むことも多くストレスを感じることも…。仕事をしていれば男性も女性も多かれ少なかれストレスは感じているのではないでしょうか?
また、今日タイミングを取らなきゃいけないのに、仕事が思い通りに進まず残業だ…などイライラしたり、計画していた不妊症治療スケジュールが仕事に邪魔されてしまいストレスを感じたりすることもありますね。
2.人間関係によるストレス
- 夫婦・妊娠に対するベクトルの向きの違い
- 両親・「孫はまだ?」の一言
- 友人・妊娠報告や子供の成長話
など、実は心がモヤモヤしたりしていないでしょうか?
友達の妊娠は、おめでたいことなのに素直に「おめでとう」が言えず、そんな自分に対しても自己嫌悪でストレスを感じたりしていませんか?
3.不妊によるストレス
妊娠しないことのストレス、実はこれが大きなストレスだったりしますね。
とかいう私も全然妊娠できなくてとても苦しかったです。
⇒「不妊症がなぜこんなに辛いの?その原因を「4つの苦痛」から探ってみた【実体験あり】」
毎月、妊娠したかもの期待→生理がきてショックと同時にまた1からというストレス。特に治療している場合は、更に期待が増す分、ストレスも大きいかもしれません。そして、このストレスがホルモンバランスを崩して不妊につながってしまうのです。
よく、「不妊症治療を辞めたら妊娠した」などで聞きますが、それだけストレスを感じていたのです。
おススメのストレス解消法は?
規則正しい生活や栄養のバランスの整った食事など、ストレスのない生活をするのが1番ですが、なかなか難しいですね。ここでは、不妊症のストレスが少しでも軽くなるおススメの方法をご紹介しましょう。
身体を温める

冷えは、妊活の大敵です。
ホットヨガやウォーキングなど無理のない程度の運動を取り入れて代謝をよくしましょう。また、忙しいとシャワーで終わらせてしまいがちですが、お風呂のお湯にゆっくり浸かって身体を温め血行を良くしましょう。
なかなか、運動できない・湯船に浸かる暇がないという時は、『首・手首・足首』の3つの首を温めるだけでも違います。蒸しタオルなどで温めてみましょう。この3か所から全身が温まって、気持ちが落ち着きます。
パートナーとコミュニケーションをとる
1人で悩まないことです。不妊症治療は、夫婦で取り組むものですので、二人が同じ方向を向くようにしっかり話をしましょう。時に、言い争うことも良いと思います。お互い思っていることをきちんと言って聞いて、一緒に頑張りましょう。
また、夫婦の時間を持つことも大切です。不妊症治療中は、事務的な関係になりがちです。そんな時こそ、デートをしたり旅行に行ったりして愛情を深めましょう。心が安定するとホルモンバランスも整います。
何か夢中になれるものをみつける
不妊症治療中は、寝ても覚めても「妊娠」のことばかり考えてしまい、それがストレスに感じてしまいます。そこで、何かほかに夢中になるものを見つけてみましょう。趣味でも、(仕事の延長線にある)資格取得でも、何でもよいのです。
もし、治療自体がストレスに感じるようだったら、一度、不妊症治療をお休みしてみては?中断するのは勇気が必要かもしれません。しかし、強いストレスを感じている時は、妊娠のことは考えず、趣味に没頭したり、妊娠や出産したらできないほど遊んでみたり、海外旅行をしてみたりすることも良いかもしれません。
ストレス解消~私の場合~
私も不妊症治療中は、ストレスを感じていました。「妊娠しないこと」が1番のストレスでした。毎月くる生理…。『育児話』で盛り上がる友達…。タイミングとらないといけない日に残業の主人…。ピリピリしていました。
そんな私が実践したストレス解消法のひとつは、「湯船に浸かること」です。今までシャワーばかりでしたが、冷え性だったこともあり毎日湯船に浸かりました。すると朝までぐっすり眠れるようになりました。寝つきや寝起きも良くなりました。
それと、主人とよく会話をしました。旅行もたくさんしました。
なかなか面と向かって言えないような事を言いたいときは車の中で話しました。車の中では、お互い前を向いていて向い合わせにならないので話しやすかったのかもしれません。そして、「子供が出来たらなかなか旅行はできないよね~」と言いながら飛行機に乗って旅行しました。いつもと見える景色が違うのが新鮮でリフレッシュできた上に、会話も弾みました。
このくらいの解消法でしたが、気持ち的には大らかになっていたと思います。
ストレスと不妊症は深い関係があった

「ストレス社会」という言葉があるほど私たちは人間関係や仕事など、不妊症のストレスだけではなく、色々なストレスの中で日々暮らしています。
人それぞれストレスは、違います。自分のストレスは、自分しか分からないものです。まずは自分のストレスはどのようなものかを突き止めましょう。そして、ストレスを完全に排除することは難しいですが、自分にあった解消法をみつけてうまくストレスと付き合っていきましょう。
次のページは
⇒「ダイエットは不妊症の原因に!?過度なダイエットが不妊症につながる理由とは」

ayaari

最新記事 by ayaari (全て見る)
- 何これ!?爪が変色している!巻き爪が原因なの? - 2017年6月23日
- ネイルをすることで巻き爪矯正できるの?その方法とは? - 2017年6月23日
- 巻き爪に消毒は正しい方法?巻き爪になったらどうするといいの? - 2017年6月7日