現代の日本人の多くが経験している「腰痛」。
今では若い人からお年をめした人まであらゆる世代でなっている人が多いですよね。
私自身もそうですが、周りの人も腰痛に悩んでいる人が多いこと。
そんな現代人にとって身近な腰痛なのですが、実は腰痛の原因が多くあるのをご存知ですか?
腰痛と聞くと、「ぎっくり腰」をはじめとした単純に腰の筋肉や骨からくる痛みだと考えられがちですが実はそうではないんです。
なので、今回は腰痛の主な原因を12種類まとめてみました。
それではさっそく見ていきましょう。
腰痛の原因は大きく分けて3つ
- 骨や筋肉、神経の障害の腰痛
- 内臓疾患・別の臓器が原因の腰痛
- 心因性の腰痛
腰痛の原因は大きく分けると3つあり、意外にも腰に直接かかわらないと思われる部分も腰痛の原因となっているんです。
それではそれぞれを詳しく見てしていきましょう。
骨や筋肉、神経の障害の腰痛

腰痛の原因1.腰の筋肉の疲労
デスクワークが主な仕事の人に多いのが、この原因。
仕事や運動で腰を使いすぎたりすることで腰の筋肉に炎症が起きて腰痛になります。
また、長時間同じ姿勢を続けたり座ったままの姿勢をとることや、前かがみになったり、中腰になることで筋肉が緊張して固くなり、血流が悪くなります。
この腰が弱った状態で重い荷物を持つなど急に大きな負荷を腰に掛けると「ぎっくり腰」になる場合もあります。
腰痛の原因2.腰の外傷・ケガ
スポーツや事故などで腰に強い衝撃を受けてケガになってしまった場合です。
主に打撲や捻挫、靭帯の損傷・腰骨の骨折などが挙げられます。
腰痛の原因3.腰の骨や軟骨(椎間板)の異常
年齢を重ねることによって腰部の背骨である「腰椎(ようつい)」が老化し、骨がもろくなり腰が曲がってしまいます。
これによって腰への負担が大きくなり痛みを感じやすくなります。
また、老化によって固くなってしまった椎間板に大きな衝撃や圧力によって椎間板(ついかんばん)がつぶれて神経が圧迫される「椎間板ヘルニア」も腰痛の原因としてよく挙げられますね。
腰痛の原因4.座骨神経痛
脊髄(せきずい)にある坐骨神経(ざこつしんけい)が炎症を起こしたことで、腰痛を引き起こす「座骨神経痛(ざこつしんけいつう)」があります。
これが原因の場合は腰痛だけでなく、お尻や足の痛み・しびれも伴っているパターンが多いです。
症状がもっと悪い「馬尾症状(ばびしょうじょう)」というのもあります。
内臓の疾患・内臓関係が原因の腰痛

腰痛の原因5.消化器系の疾患
腰痛の原因となる消化器系の疾患では主に
「胃潰瘍(いかいよう)・十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)」・「胃下垂(いかすい)」・「胃がん」・「肝硬変(かんこうへん)」・「大腸がん」
などが挙げられます。
胃痛と腰痛が同時に感じる場合が多く、特徴としては背中から腰にかけて痛みが発生します。
また、内臓疾患により胃腸が弱ることで、背中の筋肉が緊張し腰痛になりやすくなります。
腰痛の原因6.泌尿器系(ひにょうきけい)の疾患
- 腎盂炎(じんうえん)
- 腎臓・尿路結石(にょうろけっせき)
- 腎結石(じんけっせき)
- 尿管結石(にょうかんけっせき)
- 膀胱結石(ぼうこうけっせき)
- 尿道結石(にょうどうけっせき)
- 膀胱炎(ぼうこうえん)
が挙げられます。
腎臓の疾患の場合は、肥大化してしまった腎臓が腰を圧迫してしまったり、腎臓の痛みを感じる神経と腰の神経の経路が同じなため、脳が痛みを取り違えることがあります。
腰痛の原因7.循環器系の疾患
動脈硬化が元で起きてしまう「腹部大動脈瘤(ふくぶだいどうみゃくりゅう)」などが腰痛の原因として挙げられます。
腰痛の原因8.脊椎系の疾患
- 背骨に細菌が入ることで炎症を起こしてしまう「化膿性脊椎炎(かのうせいせきついえん)」
- 結核の原因である結核菌が背骨に侵入し発症する「脊椎カリエス(せきついかりえす)」
- 脊髄や背骨に腫瘍ができてしまう「脊髄・脊椎腫瘍(せきずい・せきついしゅよう)」
などがあります。
腰痛の原因9.女性に特徴的な疾患
女性の臓器である子宮の疾患からくる腰痛で、主に子宮以外の場所にも子宮内膜ができてしまう「子宮内膜症」や、子宮内部に腫瘍(しゅよう)ができてしまう「子宮筋腫・子宮ポリープ」が挙げられます。
腰痛の原因10.女性特有のもの(月経や妊娠)
疾患ではないですが、「月経痛」や「生理不順」、また女性ホルモンのバランスが変化する「更年期障害(こうねんきしょうがい)」なども腰痛の原因となっています。
また、「妊娠」も腰痛の原因になります。
お腹が大きくなり腰椎が前にせり出すことで背骨が歪み、通常より腰に負担がかかるためです。
腰痛の原因11.便秘
腸と腰は非常に近い位置にあり、密接な関係にあります。
便秘になることで、だんだんと腸が膨らみ周囲の血管や神経を圧迫します。
刺激を受けることで腰痛につながっていきます。
心因性の腰痛

腰痛の原因12.ストレスによる腰痛
ストレスによって引き起こされる腰痛を「心因性腰痛症」と呼びます。
強いストレスによって自律神経のバランスが崩れ腰痛をはじめとした様々な症状がでてしまう「自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)」。
日常的なストレスから「胃潰瘍・十二指腸潰瘍」などの内臓の病気につながり腰痛にまで発展する場合など様々な影響を与えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
人体の中でも重要な位置をしめる「腰」は多くの臓器と関わっています。
なのでそれだけ腰痛の原因は意外と多いんですね。
腰自体が原因の腰痛もあれば、実はそれ以外が原因の腰痛もあったりと、腰痛には様々な要因が隠されています。
ただの「腰の痛み」が実は別の病気の症状だったといった場合もありますので、たかが腰痛と甘く見てはいけません。
また、腰痛の原因がストレスや内臓疾患の場合は日常の生活習慣によって引き起こされているので、そこを改善することで治る場合もあります。
腰痛に悩まれている方は、かかりつけの整形外科医で診察を受けまずは原因を突き止めてみるのはいかがでしょうか。

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